《なでしこの頼れる主将》熊谷紗希が大仕事 プレッシャーのかかる場面でのPK成功を海外メディアは称賛 「キャプテンとしての役割を完璧にこなした」

冷静にPKを決めたキャプテン photo/Getty Images

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「最高レベルのベテラン」

パリ五輪グループC第2節でブラジル代表に2-1の逆転勝利を飾ったなでしこジャパン。19歳の谷川萌々子がPK奪取と逆転のスーパーゴールを決め、この試合のヒロインとなったが、米『ESPN』が注目したのはキャプテンの熊谷紗希だ。

ブラジルには女子サッカー界レジェンドである38歳のマルタがおり、この試合でもなでしこを大いに苦しめた。しかしなでしこが世界に誇るキャプテン熊谷もこの試合大きな仕事をやってのけた。それは後半ATのPKを決めたことだ。

前半ATに田中美南がPKを失敗してしまったこと、ブラジルGKロレナが絶好調だったこと、後半ATで絶対に外せない状況であったことなど様々なことがプレッシャーとしてのしかかったに違いないが、なでしこのキャプテンは冷静にPKを成功させた。
同メディアはリヨンやバイエルン、ローマで数々のタイトルを獲得してきた熊谷を「最高レベルのベテラン」と称賛。さらに「もしプレッシャーに耐える度胸と冷静さを持つ人物がいるとすれば、それは熊谷だろう」と、あの場面でキッカーを務め成功させた同選手について「キャプテンとしての役割を完璧にこなした」と伝えている。

またこの後勢いに乗り、逆転勝利を収めたなでしこについて「最も必要とされる時にその機会を逃さなかったリーダーがいなければ、見事なカムバックは実現しなかったかもしれない」と綴っており、熊谷のPK成功が逆転勝利を呼び込んだと報じている。なでしこの期待を一身に背負いながらもきっちりと仕事をこなすあたりはワールドクラスと言えるだろう。

熊谷は現在の代表では唯一2011年のW杯優勝、2012年のロンドン五輪銀メダルというなでしこの黄金世代を経験した選手だ。なでしこの栄光と挫折を知る頼れるキャプテンが初の金メダルに向けチームを引っ張る。


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