課題となるバルセロナのピボーテ不在問題、指揮官はクリステンセンの中盤起用を評価

中盤の底での起用が検討されるクリステンセン photo/Getty Images

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キミッヒ等が補強候補に挙がるが……

現在アメリカでプレシーズンマッチを行なっているバルセロナ。そんな中バルセロナの指揮官ハンジ・フリックはデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンを高く評価しているようだ。

バルセロナは長年チームを支えてきたセルヒオ・ブスケッツの後継者探しが課題とされており、退団した昨シーズンはその問題が浮き彫りとなってチームに大きな影響を与えた。そのためアンカー、ピボーテ探しが急務となっており、バイエルンのMFジョシュア・キミッヒやレアル・ソシエダのミケル・メリーノなどを今夏の獲得候補にあげていた。

だがここに来て状況は一変する。スペイン紙『MUNDODEPORTIVO』によると、ハンジ・フリックは昨シーズンのクリステンセンのピボーテとしてのパフォーマンスを分析し、非常にポジティブに評価しているという。この事情に加え、フレンキー・デ・ヨングやガビといった負傷中のMFを今のところ起用できないこともあり、クリステンセンはフリック監督の指示の下、MFとしてプレイし続ける選択肢を得た。実際、このドイツ人指揮官はこのデンマーク代表が、キャリアのほとんどをセンターバックとしてプレイしてきたにもかかわらず、守備的MFのストッパーとしてプレイする能力が非常に高いことをスタッフと話し合っているという。
バルセロナは昨シーズンにブスケッツの代役として MFオリオル・ロメウが加入したものの、なかなかチームにコミットできず、加えてフレンキー・デ・ヨングが度々負傷して苦しんでいた中、チームのスポーツディレクターで元ポルトガル代表MFのデコが当時監督だったシャビにクリステンセンをピボーテに起用することを提案。するとその起用法が当たり非常に良いパフォーマンスを見せ、シーズン後半はクリステンセンがピボーテで起用されることが多くなった。フリックもその活躍をとても評価しており、今季も同選手を同じポジションで起用する方針だ。

また、フリックはラ・マシア産の有望な2人のユース選手、マルク・カサドとマルク・ベルナルを起用するオプションがあるようだ。この2選手はバルサ・アトレティックではピボーテで起用されることが多くあったため、その活躍からフリックはとても高く評価しているという。

バルセロナは現在、アスレティックビルバオのFWニコ・ウィリアムズの獲得へ動いている。クリステンセンや若手の台頭もあり、ピボーテの補強に出す金額をニコの獲得へ回せるとすればバルサにとって良いことであろう。今季バルセロナはどのようなチームになるのか楽しみだ。


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