レアル・マドリードの絶対的エースであり、象徴だったFWクリスティアーノ・ロナウドがクラブを去ってから6年の月日が流れた。現在のレアルはかなり若いチーム構成となっているが、ロナウドの意志は今も白い巨人に残り続けている。
スペイン『as』は、現在レアルでプレイする若手選手たちがロナウドに強い影響を受けていると取り上げている。先日入団会見をおこなったブラジルの若きFWエンドリックもロナウドへの憧れを口にしていたが、今の若手世代はロナウドの真似をしようとする者が多いのだ。
それはプレイスタイルやゴールセレブレーションを真似するという意味ではなく、トレーニングや栄養学の部分に関してのものだ。ロナウドは食事から睡眠まで細部にこだわるスーパーアスリートであり、そうした努力の必要性を今の若手は理解しているのだ。
「クリスティアーノの哲学は、現在のロッカールームにもしっかりと受け継がれている。日々進化するための努力、トレーニングにおけるプロフェッショナルな姿勢、栄養・休息に対する考え方は、今のチームにも生きているのだ。ヴィニシウス、ロドリゴ、チュアメニ、アルダ・ギュレルといった選手たちは、スターであるロナウドを見て育った世代だ。そしてレアルでプレイする領域に達した今、彼らはロナウドの意志を受け継いでいる。オフの間も次のシーズンに向けて身体のキレを失わないように、クリスティアーノのやり方を取り入れている」
「クリスティアーノの影響力はタイトルや記録を超え、全世代のサッカー選手にレアル・マドリードでプレイしたいと思わせたのだ。クリスティアーノが残した意志は、先発する選手から途中出場する選手まで確立されている。今のレアルでは出場機会の少ない選手たちでも、状況に対応できるよう常に準備を整えておくというメンタリティが浸透している」
ロナウドは才能はもちろん、とんでもない努力量で今のレベルに到達した選手だ。それを若手たちは知っており、クラブのスーパーレジェンドから今も刺激を受け続けているというわけだ。
昨季のレアルはリーグ制覇&チャンピオンズリーグ制覇という大成功を収めたが、選手たちはオフも気を抜いてはいないはずだ。そこにロナウドの意志があり、今季もレアルの選手たちは目の前の勝利を求めて走り続けることだろう。