ジンチェンコはやはり移籍すべきか 「加入当初はアーセナルの天井を引き上げたが、今ではクラブの底辺に」

移籍も噂されるジンチェンコ photo/Getty Images

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プレシーズンマッチは出場しているが

アーセナルDFオレクサンドル・ジンチェンコは、今夏の去就が不透明な選手のひとりだ。左サイドバックをこなせるリッカルド・カラフィオーリの加入、昨季のほとんどを離脱していたユリエン・ティンバーの復帰によって、ポジションを脅かされつつある。冨安健洋とヤクブ・キヴィオルの存在も考えれば、ジンチェンコは3番手以下の扱いとなる可能性すらある。

実際、契約残り2年となるジンチェンコに契約延長のオファーが届く兆しはみられない。ポゼッションで圧倒できるような相手に対しては効果を発揮するが、守備では痛手となるようなミスも散見されるジンチェンコは、そもそも扱いやすいタイプの選手ではない。加入当初は同じくマンチェスター・シティからやってきたガブリエウ・ジェズスとともにアーセナルのレベルの引き上げに貢献していたが、高いレベルで左サイドバックをこなせる選手が複数在籍するようになった現在のアーセナルでは、ジンチェンコを起用するメリットは薄くなってしまっていると言わざるをえない。

英『football.london』は、「加入当初はアーセナルの天井を引き上げたが、今ではクラブの底辺になった」というサポーターの意見を紹介している。ジンチェンコが衰えたというよりは、アーセナル全体のレベルが上がったのだ。
代名詞の「偽サイドバック」のスタイルも今や珍しい戦術ではなく、その優位性もあまりない。プレシーズンマッチでは起用されているが、シーズンが始まればティンバーやカラフィオーリにポジションを譲る可能性は高いだろう。バイエルン・ミュンヘンやニューカッスルが獲得に興味を示しているとの報道もあるが、ジンチェンコはいよいよ今夏アーセナルを去るべきなのだろうか。


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