オランダの名将ファン・ハールがバイエルンの新監督探しの舞台裏を暴露 「コンパニよりも先に…」

バイエルンでも指導経験のあるファン・ハール氏 photo/Getty Images

3カ月間の迷走劇

今年2月にトーマス・トゥヘル前監督が2023-24シーズン終了後に退任することが発表されて以降、バイエルン・ミュンヘンの新監督探しは迷走した。

5月末になって現監督のヴァンサン・コンパニを新たな指揮官に迎え入れることが発表されたものの、その決定がなされるまでの約3カ月の間に様々な人物の名前が次期監督候補として現地メディアに取り上げられた。

なかなかトゥヘル前監督の後任が決まらない中、バイエルン首脳陣はルイス・ファン・ハール氏にも接触していたようだ。同氏は母国オランダの放送局『RTL』の製作した番組に出演した際、「私はバイエルンから監督就任について尋ねられた。コンパニよりも先に私の所へ来たと思う」と当時の様子を明かした。

しかし、同氏はバイエルンからのオファーについては感謝の気持ちを伝えたものの、数年前に前立腺癌を患って現在は療養中であることから辞退したという。また、同氏は新監督探しの真っ只中にあったバイエルンについて以下のような感想をもらしている。

「バイエルンはとてもたくさんの指導者に『監督にならないか?』と尋ねて回っていたが、誰も来なかった。そうした状況は、バイエルンというクラブに相応しいものではない」

ファン・ハール氏は2009-10シーズンにバイエルンの監督に就任し、1年目でブンデスリーガとDFBポカールを制して国内二冠を達成したが、翌2010-11シーズン途中に成績不振により解任された。在任期間こそ短かったものの、最先端の戦術やトレーニング方法をバイエルンに持ち込んだ功績を当時のクラブ関係者は今でも高く評価していることから、チーム再建を託そうと同氏に監督就任を打診したのかもしれない。

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