香川真司&遠藤航を見出したミスリンタート氏にドルトムント退団の危機 首脳陣との亀裂はもはや修復不可能か

ドルトムントのスヴェン・ミスリンタート氏 photo/Getty Images

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古巣復帰からまだ3カ月

ボルシア・ドルトムントでテクニカルディレクターを務めているスヴェン・ミスリンタート氏に退団の可能性があるようだと『Ruhr-Nachrichten』、『WAZ』など複数のドイツメディアが報じている。

ミスリンタート氏は、ドイツでは伝説のスカウトと評される目利きだった。2007年にドルトムントでチームスカウトを務め、香川真司、ロベルト・レヴァンドフスキなどを見出し、ユルゲン・クロップ氏が率いてブンデスリーガ2連覇(2010-11,2011-12)を達成したチームの礎を築いた。また、その後アーセナルを経て2019年1月にシュツットガルトのスポーツディレクターに就任すると、ここでも当時ベルギーのシントトロイデンに所属していた遠藤航(現リヴァプール)を獲得している。

ミスリンタート氏は今年5月に古巣ドルトムントへの復帰を果たしたばかりだが、ドイツ紙『Bild』によると、ヌリ・シャヒン監督が担当しているチーム練習への介入、チーム編成の権限を持っているスポーツディレクターのセバスティアン・ケール氏を無視して他クラブの選手と移籍の交渉を進めるといったミスリンタート氏の振る舞いが他のクラブ首脳陣との軋轢を生み、今では会話を交わすこともほとんどない状態にまで関係性は悪化しているという。
ダイヤの原石を発掘することに秀でたミスリンタート氏だが、その一方で人付き合いに難のある人物としても知られている。2016年1月には当時ドルトムントの監督を務めていたトーマス・トゥヘル氏と新戦力の獲得方針をめぐって対立して練習場への立ち入りを禁止され、シュツットガルトの次にスポーツディレクターとして入団したアヤックスでも首脳陣との意見の対立によってわずか4カ月で退団している。

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