フェルナンジーニョの後釜として期待され、NEXTカンテと呼ばれた男は今、パレルモにいる

現在はパレルモで充実した日々を過ごすゴメス photo/Getty Images

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シティ復帰の可能性はあるのだろうか

フィル・フォーデンを筆頭に、優秀な若手を輩出しているマンチェスター・シティ。今夏に行われたプレシーズンマッチではオスカー・ボブが高い評価を得ており、これからのブレイクが期待される。

彼らのように順調にステップアップを果たす若手もいるが、そうでない選手も存在する。現在セリエBのパレルモでプレイするMFクラウディオ・ゴメスもその一人だ。

パリ・サンジェルマンの下部組織で育ち、2018年にシティに加わったゴメス。加入直後のチェルシーとのコミュニティシールドでさっそく起用され、フラムとのカラバオカップではエティハド・スタジアムでのデビューを飾った。
守備的な中盤としてプレイするゴメスは当時フェルナンジーニョの後釜として期待されていたが、思うように調子は上がらず、翌年はPSVへローン移籍。U-21チームで起用され、実戦経験を積んだ。翌年はシティに戻り、当時はアカデミーで監督を務め、現在はチェルシーを指揮するエンツォ・マレスカの指導を受け、トップチームのトレーニングに復帰している。

20-21シーズンにはFAカップスウォンジー戦でロドリとの交代で起用されるも、トップチーム定着は叶わず、22-23シーズンにパレルモへ完全移籍し、シティと袂を分かつ決断を下した。

在籍した4年間でトップチームでの出場は3試合のみだったゴメスだが、グアルディオラとの出会いや、アンダーカテゴリ―でマレスカに本職ではないセンターバックや右サイドバックで起用された経験などは今の自分を助けてくれていると、英『Manchester EveningNews』で語っているように、シティでの経験は彼を大きく成長させた。

セリエBへ昇格したシーズンにパレルモへ加わったゴメスはすぐにチームからの信頼を掴んだ。2年目の昨季は6位で終わったチームの心臓として活躍し、3ゴール3アシストと得点に絡む活躍も披露している。

フェルナンジーニョの後継者として期待されるも、シティでは思うように活躍できなかったゴメスだが、現在はパレルモで好調を維持しており、24歳の年齢を考えると、トップリーグへのステップアップは時間の問題だろう。NEXTカンテと呼ばれた才能の原石のこれからに注目したい。

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