カラフィオーリは攻撃面でもアーセナルをアップグレードさせる ユヴェントスも圧倒した高い攻撃スペック

昨季ボローニャで大活躍だったカラフィオーリ photo/Getty Images

注目すべきキャリー能力とパス能力

アーセナル今夏の実質的な補強第一号となったDFリッカルド・カラフィオーリ。左センターバックと左サイドバックをこなすことができる彼の加入によって、アーセナルは欧州でも屈指の守備陣を手に入れることになった。しかし、カラフィオーリの加入で強化されるのは守備面だけではない。

英『THE Sun』は、彼の加入によって攻撃面もアップグレードされると報じている。理由は同選手の卓越したボールキャリー能力、さらにパス能力にあるという。

EURO2024のクロアチア戦では、試合終盤にカラフィオーリがスペースを見つけてボールを持ち上がり、マッティア・ザッカーニの同点ゴールをアシストする場面があった。このように空いたスペースめがけてすかさずボールを運んでいくプレイは同選手の特長のひとつであり、中盤に踏み込んだプレイができる。

同紙は昨季セリエAの終盤のインタビューで、自身のプレイモデルとなった選手は誰かと質問した際の答えに着目している。多くの人が期待するジョルジョ・キエッリーニやパオロ・マルディーニではなく、カラフィオーリはマンチェスター・シティのジョン・ストーンズの名前を挙げていたのだ。ストーンズも昨季「偽CB」と言われたように最終ラインから中盤のスペースへ踏み込んだプレイを披露しているが、このことはDFでありながら攻撃の起点ともなれるプレイがカラフィオーリにも可能であることを示唆している。

また、パスセンスも無視できないものがある。ただ単にボールを他の選手に預けてスペースへ走り込むだけでなく、スペース裏を狙うような長いパスも出すことができるプレイの幅の広さを同紙は指摘している。昨季ユヴェントス戦ではパス成功率100%を叩き出し、ショートパスのみならず長いサイドチェンジのパスや対角線のパスを駆使。さらに2得点を挙げる活躍でビッグクラブを圧倒したのは記憶に新しい。

守備面だけではなく攻撃でも貢献できそうなカラフィオーリ。今季こそ優勝を狙うアーセナルでどれだけの輝きを見せてくれるか、期待が膨らむ。


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