差別的チャント問題に揺れたエンソを副キャプテンに? マレスカ監督が示唆

差別問題の渦中にあったエンソ photo/Getty Images

レアル戦でキャプテンマークを巻く

チェルシーのエンツォ・マレスカ監督は、MFエンソ・フェルナンデスをチームの副キャプテンに任命するつもりかもしれない。

E・フェルナンデスといえば、人種差別的な内容が含まれたチャントをコパ・アメリカ優勝後のアルゼンチン代表のチームバスの中で歌い、その様子をSNSで拡散したことで大炎上したばかりだ。アフリカにルーツを持つフランス人選手を揶揄するような内容が歌われており、チームメイトのDFウェズレイ・フォファナほか数名が強い不快感を示した。

E・フェルナンデスは公式・非公式に謝罪し、プレシーズンのアメリカツアーに合流。現在ではチームに問題はないとされている。同選手は非を認め、反差別の慈善団体に寄付を申し出たことも報じられた。しかし英『Daily Mail』は、「チームを分裂させかねない人種差別の嵐の中心にいた」E・フェルナンデスを副キャプテンに任命することを驚きをもって報じている。

チェルシーはレアル・マドリードとのプレシーズンマッチに1-2と敗戦したが、このときキャプテンのリース・ジェイムズが交代したあとに腕章を巻いたのがE・フェルナンデスだった。マレスカ監督はこの試合のあと、E・フェルナンデスはチーム内で尊敬されており、リーダーグループの一員であることを会見で示唆している。

「彼は重要な選手の一人だ。正直に言うと、リースを交代させたとき腕章をエンソに渡したと思う。これはエンソがチーム内で尊敬を集めていることを示すものだ。それは明らかだと思う」

雨降って地固まるという言葉もあるように、何か問題を乗り越えたあとにチームの結束が固まるというのもよくある話だ。差別問題に揺れたE・フェルナンデスはリーダーシップを示し、汚名返上することができるだろうか。


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