既にクラブ間交渉成立済のレヴァークーゼンDFターの移籍に疑問の声 「バイエルンは全く必要としていない」

レヴァークーゼンのヨナタン・ター photo/Getty Images

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全てはデ・リフトをめぐる交渉次第

バイエルン・ミュンヘンは、伊藤洋輝に続く守備陣の強化としてレヴァークーゼンのヨナタン・ターの獲得を目指している。

ドイツ紙『Bild』によると、バイエルンはかねてから移籍金の金額をめぐって難航していたレヴァークーゼンとの交渉をまとめ、最終的に移籍金2000万ユーロ(約32億円)と追加ボーナス500万ユーロ(約8億円)という条件でクラブ間合意に至っているという。

しかし、既に前述の伊藤だけでなくジョアン・パリーニャ、マイケル・オリーセらの獲得に多額の資金を費やしたバイエルンは、ターの移籍を実現させるためには、現在マンチェスター・ユナイテッドと行っているマタイス・デ・リフトの売却をめぐる交渉を成立させる必要があり、この話がまとまらない限り資金面でターの獲得も不可能な状況にあるとも『Bild』は伝えている。
こうした中、そもそもターの獲得にそれほどの労力を費やす必要があるのかという疑問の声も出始めている。バイエルンのOBで現在は解説者を務めているローター・マテウス氏は、ドイツ紙『Sport Bild』の取材に対して以下のように語っている。

「実際のところ、レヴァークーゼンを弱体化させるという理由を除けばバイエルンはターを全く必要としていない。我々は今年のユーロで、ダヨ・ウパメカーノを信頼して起用すれば彼が安定したパフォーマンスを披露することを知った。キムとダイアー、さらに怪我が治ればイトウもいるし、スタニシッチもセンターバックとしてプレイできる。それから、恐らくデ・リフトは残ることになるだろう」

「バイエルンはもはや新しい選手を必要としていないが、チーム編成は大きくなりすぎているし、バランスも欠いているように見える。守備的なポジションの選手が非常に多い一方で、純粋なセンターフォワードはケインしかいない」

新シーズンの開幕が近づく中、果たしてターはどこのチームの選手としてプレイすることになるのだろうか。

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