ジェズスが好調ならアーセナルはストライカー補強の必要なし!? アルテタ称賛「彼は昨季と何かが違う」

レヴァークーゼン戦に先発しゴールも決めたジェズス photo/Getty Images

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トップレベルのストライカーはなかなか獲得できない

今夏のストライカー獲得が取りざたされているアーセナル。しかし噂に挙がる選手は多いものの、具体的な進展は現時点ではあまり見られない。ニューカッスルFWアレクサンデル・イサク、ナポリFWヴィクター・オシムヘン、スポルティングFWヴィクトル・ギェケレシュなどを狙っているとさかんに報じられるが、どの選手も高額な移籍金がかかるため、交渉をまとめるのは容易ではないのだろう。

そんななか行われたプレシーズンの親善試合レヴァークーゼン戦では、ガブリエウ・ジェズスが先発した。ジェズスは38分にスムーズなドリブルでDFのギャップを突き、低い弾道のミドルシュートを突き刺してチームに3点目をもたらした。アーセナルは4-1でレヴァークーゼンに勝利している。

英『Daily Mail』はこの結果を受け、昨季アーセナルがシーズン91ゴールを記録したことを考えると、前線の強化は必ずしも優先事項ではないと考察している。この夏の移籍市場で満足できるストライカーを獲得する可能性は低く、ジェズスがフィットネスを維持できれば今季に重要な役割を果たすことができると綴った。
ドリブルやアジリティに強みがあるだけでなく、上背はないながらも前線で巧みにボールを収めることもできるジェズス。レヴァークーゼン戦でもその特長はいかんなく発揮されており、彼がシーズンを通して戦うことができるのであれば法外な移籍金をはたいてまでストライカーを獲得する必要はないのかもしれない。高さが必要ならばカイ・ハフェルツを最前線に置くというオプションもある。

ジェズスはハーフタイムでピッチを退いたが、ミケル・アルテタ監督は試合後にパフォーマンスを称賛した。『ESPN』がコメントを伝えた。

「初日から言っていたが、昨季の終わり以来はじめて彼を見たときの印象は、何かが違うということだった。私はそれを感じたんだ。彼のエネルギーは違っていたし、見た目も違っていたし、動き方も違っていた。彼は本当にそれ(試合に出て得点すること)を望んでいる」

「いま重要なのは、一貫性を見つけ、どんな状況でも、どんな相手でも、どんなフォーメーションでも、どんな日でも、3日おきでも90分おきでも30分おきでも70分おきでも、それを実行できるかどうかだ。そのような状況で結果を出せるかどうか? それは良さそうに思える」

求めるのは一貫性だとアルテタは語った。ジェズスは加入してからの2シーズン、いずれも途中離脱している。22-23シーズンの序盤には怒涛の勢いで得点を積み重ねていたが、カタールW杯で負傷離脱してからはペースが落ちてしまった。

プレイのクオリティは疑いないジェズス。ただ、結果を継続できないところに彼の弱点がある。マンチェスター・シティに追いつけない要因は絶対的なストライカーの不在だという意見は根強いが、昨季はそのシティと比べて遜色のない得点力を見せたのも事実だ。果たしてアーセナルは本当に高額な移籍金をはたいて新たなストライカーを迎えるべきなのか。それともジェズスを信頼するのか。首脳陣は決断を迫られている。






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