ボブ、サビ―ニョの活躍でシティはウイング王国に 一方でロドリ不在の中盤は…

コミュニティ・シールドで存在感を発揮したボブ photo/Getty Images

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シティが19-20シーズンぶりにコミュニティ・シールドを制した

マンチェスター・ダービーとなった24-25シーズンのコミュニティ・シールドは、マンチェスター・ユナイテッドがアレハンドロ・ガルナチョのゴールで先手を取り、終盤にマンチェスター・シティのベルナルド・シウバが同点弾をゲット。試合はPK戦に突入し、8人目のマヌエル・アカンジがゴールネットを揺らしてシティが勝利を決めた。

まず1つ目のタイトルを獲得したシティだが、このゲームではチームのポジティブな点とネガティブな点の両方が可視化されることになった。

ポジティブな点でいえば、両サイドのウイングのクオリティだろう。スタートは右がオスカー・ボブで左がジェレミー・ドク。両者ともに序盤から果敢に仕掛け、シウバの同点弾はボブのクロスから生まれた。
ドクとの交代でシティデビューを飾ったサビ―ニョは初戦とは思えない存在感を発揮しており、ここにジャック・グリーリッシュが加わるサイドの選手層はどのクラブよりも厚い。しかも、グリーリッシュ以外の3人はともに20代前半だというから驚きだ。

ネガティブな要素は試合をコントロールできなかったこと。中盤はマテオ・コバチッチ、ニコ・オライリー、ジェイムズ・マカティーのトリオとなったが、ロドリ不在の影響は大きく、守備面でも強度不足が感じられた。何度もカウンターで守備陣がピンチに直面しており、マーカス・ラッシュフォードがどれか1つでも決めきれていれば、PK戦に突入することはなかっただろう。

前線のアタッカーは充実しているが、ボールを届ける中盤が機能しなければ、彼らの輝きを最大限生かすことはできない。ペップは補強を焦ってはいないという趣旨の発言をしていたが、全世界のシティズンはこの試合を見て、ロドリの代役確保に焦ってほしいと思ったことだろう。

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