ビッグマッチではグヴァルディオルよりもアケを使うべき? ダービーで露呈した悪癖

コミュニティ・シールドでのマンチェスター・ユナイテッド戦に出場したグヴァルディオル photo/Getty Images

昨季からこの悪癖は姿を現わしていた

コミュニティ・シールドがサッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで行われ、マンチェスター・シティが地元のライバルであるマンチェスター・ユナイテッドを破って、今季1つ目のタイトルを獲得した。

シティの最終ラインは若手中心だったプレシーズンマッチと打って変わって本番仕様に。右からリコ・ルイス、マヌエル・アカンジ、ルベン・ディアス、ヨシュコ・グヴァルディオルが並んだ。ボール保持時はルイスが偽SBとして中盤に顔を出し、後方は3バックとなる。

昨季の終盤にはその攻撃性能の高さが評価されたグヴァルディオルはこの試合では後方支援型のディフェンダーとしてプレイしたが、このスタイルは彼にマッチしていないのかもしれない。

気になったのはビルドアップ時の判断の悪さだ。自信の表れなのか、無理な縦パスをつけたり、後方のエデルソン・モラレスに戻さずキープをしてピンチを招くなど、軽率なミスが目立った。31分のジェレミー・ドクへの縦パスがまさにそうで、そのロストからユナイテッドはチャンスを作り出していた。

「試合の中で機能した大胆なパスはあったが、同時にピンチを招く大胆なパスもあった」

英『Manchester Evening News』でもクロアチア代表DFへ同様の指摘がなされている。

自分たちの後ろにはGKしかいない最終ラインの選手たちはセーフティにプレイするのが定石だろう。もちろん彼らがドリブルでボールを運ぶことでマンツーマンへの対策にはなるのだが、同時に正確性も求められる。

同ポジションで起用されるネイサン・アケはビルドアップではセーフティにプレイし、自身の強みである守備で評価を高めている。グヴァルディオルの挑戦的な姿勢も悪くないが、こういったビッグマッチではアケのスタイルが評価されることになるだろう。

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