アーセナルのセットプレイは今季も恐ろしい リヨン戦で2得点を奪った“完璧なデザイン”

サリバ(左)とガブリエウの高さを最大限に活かすセットプレイデザインが大きな武器に photo/Getty Images

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セットプレイコーチが良い仕事をしている

アーセナルはプレシーズンの親善試合でリヨンと対戦し、2-0と勝利を収めた。この試合で2得点を奪ったのはDFウィリアム・サリバ、およびDFガブリエウ・マガリャンイスの2センターバックだ。

9分、左からのコーナーキックから1点目が生まれる。アーセナルの選手たちはみなマークを引き連れてニアポストへ突撃した。このプレイでゴール中央にスペースが生まれ、唯一ゴール前で待っていたサリバはやや下がって、マークを外すことに成功。きれいに頭で合わせ、1点目を奪っている。

27分の2点目も同じく左のコーナーキックからだった。ガブリエウはゴール正面気味にポジションをとっていたが、デクラン・ライスが蹴るやいなやファーポスト側へ素早く移動。選手たちを飛び越えるようにファーへ放たれたボールに頭で合わせて得点を奪っている。リヨンの選手たちは完全に置いていかれており、完璧にデザインされたセットプレイから効率よく得点した形となった。
英『Daily Mail』のマッチレビューでも、このセットプレイからの2得点が称賛されている。アーセナルは昨季セットプレイから20得点を挙げ、プレミアリーグでもっともセットプレイから得点を挙げたチームとなっている。

アーセナルのセットプレイからの得点増加には、セットプレイコーチであるニコラ・ジョバーの働きが大きいといわれている。ジョバーはミケル・アルテタ監督がマンチェスター・シティでペップ・グアルディオラのアシスタントコーチをしていた時代に出会った人材で、2021年にアルテタに請われる形でアーセナル入りを果たした。同氏の就任以降アーセナルのセットプレイからの得点効率はみるみる上昇し、前述のとおり昨季はそれが大きく花ひらいた。

昨季はDFベン・ホワイトによってGKを抑える形に対戦相手は手を焼いていたが、今季もジョバーによるセットプレイは大きな脅威となりそうだ。


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