マインツ指揮官がMF佐野海舟にアピール要求 「大人しすぎる。もっとボールを要求しないと」

マインツに加入した佐野海舟 photo/Getty Images

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対外試合に初出場

10日(現地時間)、マインツのMF佐野海舟がフランスのモンペリエとのテストマッチに出場した。

先月、女性に性的暴行を加えたとして日本で逮捕された佐野は、釈放された後の今月上旬に当初の予定から1カ月ほど遅れてマインツのプレシーズンキャンプに合流。モンペリエ戦がマインツの一員として臨む最初の対外試合だった。

佐野はモンペリエ戦に先発し、63分までプレイ。中盤でポテンシャルの高さを感じさせる動きを見せ、詰めかけた約5000人のサポーターから拍手を送られる場面もあった。しかし、マインツのボー・ヘンリクセン監督は、試合後に現地メディアの取材に応じ、佐野に更なるアピールを要求している。
「カイシュウはまだ大人しすぎる。もっとボールを要求しないといけない。なぜなら彼は本当に良いフットボーラーだからだ。このことについては本人とも話してみるつもりだ。今日の彼はアグレッシブにプレイし、長い距離を走っていた。しかし、我々はまだ彼について100%理解しているわけではない」(ドイツ誌『Kicker』より)

佐野に対するヘンリクセン監督の要求の背景には、マインツのチーム事情がある。昨季までマインツでボランチのレギュラーとして活躍していたルクセンブルク代表MFレアンドロ・バレイロが今夏ベンフィカに移籍し、マインツはバレイロに代わる攻守の舵取り役を早急に見つける必要に迫られている。既に本来はトップ下が本職のMFイ・ジェソン、サイドバックのDFニコラス・フェラチュニクをボランチで起用するなど、ヘンリクセン監督はテストを重ねているものの、最適解はまだ見つけられていない。

そのため、チームへの合流が遅れた佐野にも現状ではまだボランチのレギュラー争いに加われるチャンスは残されている。ヘンリクセン監督も望むように、今後さらにアピールを続けて存在感を高められるかが重要になってくるだろう。

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