PK獲得にキーパス3本 ゴールはなくともヴィッセル神戸の最前線に大迫勇也がいる脅威

最前線で抜群の存在感を見せる大迫 photo/Getty Images

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抜群の存在感

2024明治安田J1リーグ第26節で横浜F・マリノスと対戦し、2-1の逆転勝利を果たしたヴィッセル神戸。前節の川崎戦は2人の退場者を出し、敗戦。難しい状況の中で迎えたマリノスとの試合だったが、武藤嘉紀の2ゴールがチームを救った。

そんなこの試合ゴールこそなかったものの、神戸の勝利に欠かせない役割を担った1人が大迫勇也だ。マリノスDFエドゥアルドとのマッチアップはこの試合の見どころの1つとなったが、最前線で大迫はことごとくボールを収めた。

空中戦は10回中4回の勝利とそこまで多くはないが、地上戦は6回中5回勝利とほとんどのデュエルで負けなかった。大迫を経由すると、神戸はチャンスを迎えることが多く、大迫が最前線にいるということは神戸にとって心強い。
この試合、43分に大迫はPKを獲得したが、このPKに繋がったプレイの起点は中央の大迫が左サイドのジェアン・パトリッキにパスを展開したところから始まっている。この試合ゴールこそなかったものの、大迫は3本のキーパスを記録。また25本中20本のパスを成功させ、ロングパスは3本すべて成功させている。

最前線でボールを収められるだけではなく、そこから正確なパス、チャンスメイクもできる大迫は相手DFにとって間違いなく脅威だ。ある程度ルーズなボールでも大迫なら収めてくれるという安心感もあり、前線に人がいないときは時間を作り、ファールももらうこともできる。

まさになんでもできるストライカーである大迫は神戸の攻撃の要であり、大迫を止めない限り神戸の攻撃は止まらない。今節勝利したことで首位町田との勝ち点差が5となった神戸。リーグ連覇に向けて重要な勝ち点3を獲得した神戸の次節の相手は4位G大阪だ。勝利すれば順位をさらに上げることができるが、連勝を飾ることができるか。(データは『SofaScore』より)


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