チェルシーとパルマーの新契約にアーセナルOBが苦言 「選手たちが6年後、7年後にどうなっているかは分からない」

チェルシーと新契約を結んだパルマー photo/Getty Images

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2033年までの契約延長

チェルシーはイングランド代表MFコール・パルマー(22)と新契約を締結した。

昨夏にマンチェスター・シティからチェルシーに加入したパルマーは1年目ながらも同クラブで公式戦45試合に出場し、25ゴール15アシストを記録した。圧巻の成績を残したパルマーにチェルシーが2033年までの新契約をオファーし締結したわけだが、アーセナルでもプレイ経験のある元イングランド代表ポール・マーソン氏は7年も契約期間が残っている中で、さらに2年の契約延長に至ったこの契約に苦言を呈している。

「彼は信じられないシーズンを送っているし、良い選手だが、今シーズンはどの対戦チームも『コール・パルマーを止めろ』と話題になるだろう。彼は今その問題を抱えている。そんななか、今、彼に9年契約を与えるのか?」
「(彼が15ゴールを決めるかどうかは)わからない。昨シーズンの彼はすごかったが、今シーズンはマークされる。私たちはそれを何度も見てきた。例えば、(エマニュエル)アデバヨールのように。彼はアーセナルで活躍し、新しい契約を獲得したが、マークされた。難しいだろうね。もし今季彼が15ゴールを決めれば、『お見事』と言うよ。15ゴールはすごい数字だ」

また同氏はトッド・ボーリー氏にオーナーが変わって以降、長期契約を結ぶ傾向が強くなったチェルシーの方針も強く批判している。

「クラブにとってこれ以上の好条件はない。彼らは自分が何をしているのかわかっていない。私はひどいことを言っているわけではないが、彼(パルマー)が9年後にどうなっているか、どうしてわかるのか」

「私は彼が好きだが、彼らはこれらの選手たちに6年、7年、8年の契約を与えている。中にはチームにも入れない選手もいる。それがコナー・ギャラガーが移籍する理由のひとつだ。彼には2年しかオファーされていない」

「ジョアン・カンセロを知っているだろう。3年前、マンチェスター・シティで彼はゲームを新たなレベルに引き上げた。1年後、彼は文字通りマンチェスター・シティからいなくなった。これらの選手たちが6年後、7年後にどうなっているかは分からない」(英『Sky Sports』より)

パルマーは現在22歳であり、契約満了を迎える頃には31歳となる。マーソン氏はこの間、常にトップレベルの活躍を残すことはかなり難しいことであり、パルマーでさえどうなるかわからないと主張している。また選手にとっては移籍を希望しても契約期間が足枷になることも考えられ、チームにとっても選手にとってもリスクがあるとマーソン氏は考えているようだ。

一方で、パルマーほどの逸材をチェルシーは逃したくないと強く考え、7年の契約が残っているもののさらに延長したクラブの考えもわからなくはない。それほどまでに昨季パルマーが残した衝撃が大きかったとも考えられるが、今シーズンも昨シーズンのような数字を残すことができればチェルシーの判断は間違っていないと捉えることもできるだろう。


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