神童ムココめぐるドルトムントとマルセイユの交渉が破談 他に正式オファーはなく飼い殺しの可能性も

ドルトムントのユスファ・ムココ photo/Getty Images

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互いの要求に大きな隔たり

FWユスファ・ムココの移籍をめぐって行われていたボルシア・ドルトムントとマルセイユの交渉が決裂したようだ。ドイツ紙『Bild』が伝えている。

ブンデスリーガ史上最年少となる16歳1日でプロデビューを果たし、神童と呼ばれる現在19歳のムココだが、昨季はベンチメンバーとして後半途中から投入されることが多く、出場機会を求めて今年の夏に他クラブへ移籍することを希望していると見られていた。

こうした中、昨季までブライトンで指揮を執っていたロベルト・デ・ゼルビ氏を新指揮官として招聘し、新戦力の補強にも積極的に乗り出しているマルセイユがムココの獲得に興味を示し、ドルトムントと交渉に入っていた。
しかし、その交渉の場でマルセイユは、50万ユーロ(約8000万円)のレンタル料を支払う買い取りオプション付きの期限付き移籍で、買い取りオプションを行使する場合は別途1000万ユーロ(約16億円)を支払うという条件を提示。これに対してドルトムントは、移籍金1500万ユーロ(約24億円)あたりを交渉開始のラインに設定していたため、両者の希望する条件の差が埋まらずに交渉は破談になったと『Bild』は伝えている。

ムココの代理人パトリック・ウィリアムズ氏が「ドルトムントは契約時に交わした約束を果たしていない」とムココの現状に対する不満を現地メディアに語ったことからドルトムント首脳陣と同選手との関係は極度に悪化している。

現在マルセイユ以外にムココ獲得のための正式オファーを提示しているクラブはなく、このままではドルトムントで出場機会が得られない飼い殺しの状態になる可能性もある。

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