マインツMF佐野海舟に一部サポーターから批判の声 クラブは佐野擁護の声明発表「誹謗中傷には断固立ち向かう」

マインツの佐野海舟 photo/Getty Images

合流から約2週間で公式戦デビュー

16日(現地時間)、マインツはドイツの国内カップ戦DFBポカールの1回戦でヴィースバーデンと対戦し、延長戦の末3-1で勝利した。マインツのMF佐野海舟はこの試合に先発し、勝利に貢献した。

佐野は鹿島アントラーズからマインツへの移籍が決定した後、東京で不同意性交容疑で逮捕され、7月29日に釈放された。その後渡独して8月1日からチームに合流し、2週間余りでマインツでの公式戦デビューを果たした。

しかし、日本での佐野の事件についてはドイツでも大きく報じられ、ウルトラスと呼ばれるマインツの一部の熱狂的なサポーターは、公表した声明文の中で事件に対するクラブの姿勢を批判している。

「マインツの首脳陣は、沈黙という昔ながらの手法を使っているが、事件について触れようとしないことは、あらゆる面で間違っている。我々と事件の被害者は、こうした状況下で暮らしていくことはできない」(ドイツ紙『Bild』より)

こうした批判に対して、マインツの首脳陣は以下のような公式声明を発表している。

「カイシュウ・サノに対する東京の検察の捜査は、既に終了した。当該選手への批判と関連することとして、この関係官庁の法的な決定が我々にとって極めて重要だ。また、事件後にサノと会話した中で、彼をチームに受け入れることにした我々の決定と矛盾するような事柄はなかった。我々は、誹謗中傷や根拠のない主張に対して断固として立ち向かう。我々クラブの責任者に対する誤った公式声明に対しては、法的措置を講じる」

公式声明によってクラブは佐野の事件についての見解を示したが、一部のサポーターとの問題は当面の間続くことが予想される。

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