スポンサー名盛り盛り&「精子ブースター」のロゴ…… オーストリアクラブのユニが今季もサイアクと話題

ハルトベルクのシャツはいつもロゴが盛り盛り photo/Getty Images

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もはや風物詩か

今季もいよいよ欧州フットボール開幕の季節がやってきた。この時期、ファンにとって気になるのは贔屓クラブの勝敗はもちろん、獲得される新戦力の選手、そして愛するクラブの新ユニフォームだろう。

『The Athletic』は「今季のベスト、ワースト、そしてもっとも奇妙なニューキット」と題した記事でさまざまなクラブの新ユニフォームを紹介し、採点している。ベストに選ばれているのはキリアン・ムバッペのシャツが爆発的な売上を記録しているといわれるレアル・マドリードや、クリーム色と赤のコンビネーションが大人っぽいバイエルン・ミュンヘンのサードキット、白を基調としたトリコロールとなっているパリ・サンジェルマンのアウェイキットなどだ。また、スペイン3部アルコルコンの黄色と青のシンプルなシャツは10点満点中10点と絶賛されている。

しかし、手に入れたくなるようなシャツばかりではないのが面白いところだ。ワーストと評されたのがスイスのFCバーゼルのホームキットで、チームカラーの青と赤のコンビネーションが用いられているのはこれまで通りだが、なんと今季は炎をあしらったデザインとなっており、かなり好みが分かれそうだ。
そして、最悪と名高いのがオーストリアのハルトベルクのシャツだ。昨季もそうだったのだが、ユニフォーム全面にスポンサーのロゴが盛り盛りに入っているのが大きな特長。もはやシャツ自体のデザインとは関係ないのだが、文字だらけとなってしまっているため通常の美的感覚ではとても「カッコイイ」と思えるものではない。そしてお腹のあたりにはこれまた悪名高き「#1SPERMBOOSTER」のロゴが。これはいわゆる精子増強剤のブランドで、ウィーンの起業家ブリジット・アナールさんはこれで成功を収めたのだが、さすがに身にまとって戦うのは少々恥ずかしいか……。

『The Athletic』は「どんな資金源からでも、できる限りのお金を引き出さなければならない。その過程で多少の尊厳を失うことになってもそれはそれで構わない。しかし彼らのシャツはバンドやサッカーチーム、その他何年にもわたって蓄積されたステッカーが山ほど貼られた電柱のようだ」と同クラブのシャツを評している。

ハルトベルクのスポンサー名盛り盛りシャツは毎年のことであり、リーグの風物詩ともいえるが、公式Instagramには「広告の間に少しジャージが入っている」「精子増強剤?」「スポンサー名のせいでスポンサー名が見えないぞ」などのリプがついている。もはやその最悪さを楽しんでいるような空気すらあり、これはこれでクラブの人気に一役買っているのかもしれない。




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