シティの中盤は戦力が飽和状態 ギュンドアンの居場所はあるのか

バルセロナ退団が濃厚となっているギュンドアン photo/Getty Images

22-23シーズンまでシティに在籍していた

バルセロナ所属のイルカイ・ギュンドアンにマンチェスター・シティ復帰の可能性が浮上している。

カタルーニャラジオの『LaTdT』によると、ドイツ代表MFはシティへの再加入を熱望しており、すでにクラブへ連絡を取ったという。シティも復帰に前向きな姿勢を示しているようで、移籍市場の閉幕までに動きがあるかもしれない。

プレミアリーグ開幕前ならギュンドアンの復帰はシティにポジティブな影響を多く及ぼしたといえるが、今は少し状況が変わっている。それがマテオ・コバチッチのチェルシー戦での活躍だ。

これまでのアンカー起用時の不安定さは見られなくなっており、中盤でのボール奪取力も上がっている。チェルシー戦でのゴールは出来過ぎの展開といえるが、あの得点がなくてもアンカーとして高い評価を得ていたはずだ。

ギュンドアンはシティ在籍時にインサイドハーフとアンカーの2つのポジションでプレイしており、ロドリ不在時にはアンカーとして起用されている。得点力やゲームを読む力、キャプテンシーと彼の強みはいくつかあるが、アンカーでも起用可能というユーティリティ性はチーム事情も相まって彼の評価をさらに高めていた。

しかも、シティは今夏の移籍市場でアンカーを探しており、ギュンドアンが復帰すれば解決するのだ。しかし、コバチッチの活躍でアンカーの必要性は下がったといえる。

インサイドハーフでのギュンドアンは現状でもトップクラスの選手だが、そのポジションは飽和気味で、ケビン・デ・ブライネ、フィル・フォーデン、ベルナルド・シウバ、マテウス・ヌネス、ジェイムズ・マカティー、コバチッチの6人がいる。ここにギュンドアンまで加われば厚みが増すことは間違いないが、ヌネスやマカティーといった現状優先度の低い選手の出場機会が減ることになってしまう。それはペップ・グアルディオラ監督も避けたいはずだ。

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