EUROメンバー落選を“燃料”に! トッテナムで完全復活を目指すマディソンの物語 「挫折は復活のための準備だ」

今シーズン強い決意を持っているマディソン photo/Getty Images

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開幕戦で早速アシスト

トッテナムに所属するイングランド代表MFジェイムズ・マディソン(27)は今シーズン、並々ならぬ想いで挑んでいるようだ。

昨シーズンにトッテナムに加入したマディソンは開幕から10試合で3ゴール5アシストという圧巻の記録を残し、チームの10試合で8勝2分というロケットスタートに大きく貢献した。この間見せていたパフォーマンスは圧巻であり、スパーズの10番は絶好調だった。

しかし、11月初旬の第11節でチェルシー戦で負傷してしまい、翌年の1月下旬に復帰を果たすもその後、かつてのパフォーマンスが戻ることはなかった。復帰後、プレミアリーグの試合には17試合出場したが、1ゴール4アシストと失速してしまい、最終的にはEURO2024のイングランド代表にも落選してしまった。怪我以降、マディソンにとっては苦しい時間が続いていたが、この経験を糧にさらなる飛躍を誓っている。英『Evening Standard』のインタビューで「今シーズン、証明したいことはあるか」と聞かれ、マディソンはこのように答えた。
「もちろん。挫折は復活のための準備だ。どこかでそんな言葉を読んだことがある!逆境にどう立ち向かうかなんだ。私の周りのネットワーク、両親、パートナー、エージェント、マネージャーは私にそのことを考え込ませることはなかった。私はハングリー精神を持って戻ってくると分かっていた」

「私は、良いシーズンを送る準備ができていると、開幕戦までにわかっていた。そして監督、ファン、チームメイトに、自分が常にベストの状態に戻れることを示したい。(昨シーズン)負傷後はなかなかベストの状態に戻れなかったが、常に大事なのはその後、どう対応するかなんだ」

「EUROに出場できなかったのはショックだったが、私の周り、特に父は、それが私を評価するものになることを決して許さなかった。今シーズンは良い成績を残したいと切望している。父は私が落ち込むことを絶対に許してくれなかった。そして、他の親と同じように、父は私のために落ち込んでいた。父はシーズンを待ち望んでいた。それを私は、そのレベルに達することができると自分に言い聞かせるためのモチベーションにした」

「本当に良くトレーニングした。イングランド代表でも良いトレーニングをした。北マケドニアとの調整試合があって、そこではいいプレイができたと感じていたので、出場できなかったのは残念だ。ガレスとこの件についてよく話し合った。今はそのすべてがモチベーションになっている。なぜなら、もう終わったことだからだ」

「そして、その失望を今シーズンの糧にして、シーズンを通してトッププレイヤーであり続け、健康を維持し、最高の自分をみんなに見せたいと思っている」

昨シーズン怪我から復帰以降調子が上がらなかったこと、EUROメンバーから落選したこと、これらすべてを燃料に今シーズンの戦いに燃えるマディソン。

引き分けに終わったがレスターとの開幕戦では早速アシストもマークしている。新加入のドミニク・ソランケやソン・フンミンなど強力な攻撃陣を今季のトッテナムは擁するが、司令塔マディソンにかかる期待も大きい。

復活のシーズンへと燃えるスパーズの10番から今シーズンは目が離せない。


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