アーセナルに早くも訪れた“最初の試練” 昨季2戦2敗のアストン・ヴィラはタイトル獲得に向け超えなければらない壁

アーセナルは今節アストン・ヴィラと対戦 photo/Getty Images

シーズン序盤を占う試合に

過去2シーズン、プレミアリーグ優勝争いを繰り広げながらも後一歩届いていないアーセナル。成長続けるミケル・アルテタのチームは今シーズンも優勝候補の1つだが、第2節にして重要な一戦を迎える。アウェイのアストン・ヴィラ戦だ。

昨シーズン、アーセナルはクラブ史上最多となるプレミアリーグ28勝を挙げ、負けた試合はわずか5試合のみだ。そのうちの2敗がヴィラとなっており、アーセナルにとっては因縁の相手だ。特にホームで行われた昨シーズン終盤の第33節でヴィラに0-2で負けたことはタイトルレースにも大きく影響し、アルテタもシーズン終了後、この敗戦が優勝を逃した瞬間だったと語っている。

今回はまだ第2節とシーズン序盤の試合ではあるが、アーセナルにとっては昨シーズンからの成長を示すチャンスであり、借りを返さなければならない相手だ。リヴァプールのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏もこの試合はアーセナルのタイトル獲得にとって非常に重要な意味を持つと考えている。

「昨シーズンのプレミアリーグでアーセナルがヴィラに一度でも勝っていれば、彼らはチャンピオンになっていただろう。彼らの挑戦は、4月14日にウナイ・エメリ率いるチームに2-0で敗れたことで事実上終了した。前年の12月にも元監督に敗れている」

「タイトル争いは開幕週末から実質的に始まった。なぜなら、クリスマス前に不用意に落としたポイントは、5月にチームを苦しめる可能性があるからだ。土曜日のアストン・ヴィラ戦は、序盤の大きな心理的テストとなる。 昨シーズン、アーセナルがヴィラ・パークで引き分けを獲得できる試合だったにもかかわらず、敗北を許したことは馬鹿げているように思える」

「もしそうなったとしても、シーズン序盤の挫折を理由に自信を失うのは愚かだ。問題は、最もタフな会場の一つでポイントを落とした場合の影響ではなく、シティに追いつこうとするときの歴史の重みだ。チャンピオンたちは、落としたポイントがすべて致命的なもののように見せかける。つまり、他のチームは最初から耐え難いプレッシャーを感じているということだ」(英『The Telegraph』より)

まだ2試合目なので、タイトル争いを語るのは時期尚早だが、プレミア4連覇中のシティは勝ち点差1や勝ち点差2のタイトルレースを制してきた歴史があり、勝つためにはシーズン序盤であっても取りこぼしは許されないとキャラガー氏は考えているようだ。

さらに同氏はヴィラとの試合の結果はシーズン序盤の精神面に大きな影響を及ぼすと考えている。確かにアーセナルは今節のヴィラ戦を皮切りにブライトン、トッテナム、シティと強豪との試合が続く。そのためヴィラ戦に勝利できればチームは勢いに乗り、最高のスタートダッシュを飾ることも期待できるだろう。

まだ2節ではあるものの、ヴィラとの今節はいいスタートダッシュを飾る上では勝利が欠かせない試合となるが、昨シーズンの借りを返すことができるか。


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