ムバッペが抜けたリーグ・アンは今でも面白いのか 4大リーグと争うにはマネーが欠かせない「資金を費やさなければならない」

PSGからはムバッペが抜けた photo/Getty Images

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タレントの流出はなるべく避けるべきだ

今夏にはパリ・サンジェルマンからFWキリアン・ムバッペがレアル・マドリードへと移籍し、フランス国内のリーグ・アンは魅力を失ってしまったのではとの見方もある。世界的スーパースターと呼べる選手は少なくなっており、他の欧州4大リーグとはクオリティや盛り上がりに差があるようにも感じられる。

現役時代にマルセイユでプレイした元イングランド代表選手のクリス・ワドル氏も、リーグ・アンの現状には不安を抱いているようだ。自前で育てた若手を早々に売却して利益を上げようとするクラブも多いため、リーグから次々と才能が流出してしまうのだ。ワドル氏は、もっとタレントを維持すべきと語る。

「リーグの強さレベルについては、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリアがフランスを上回っていることは誰もが知っている。フランスがこの状況を変える唯一の方法は、各クラブが抱えているタレントを維持することだ。フランスのクラブで活躍した選手は、すぐに高額の報酬で他のリーグに移籍することが多い」
「パリ・サンジェルマンを除けば、リーグ・アンには大金が流れていない。マルセイユ、リヨン、モナコなど、妥当なサラリーを支払うクラブもあるが、それ以外はほとんどのクラブが若い選手を見つけては、育てて売り出そうとしていると言っていい。フランスのサッカー界はここ数年、そういうやり方を続けている」

「イングランドでは10のクラブが選手獲得に多額の資金を費やしている。ブンデスリーガ、ラ・リーガも資金を費やしている。リーグ・アンが再びそこに参入するには、資金を費やさなければならない」(『Get Football News France』より)。

難しい課題ではあるが、確かにワドル氏の言葉通り他リーグは補強に投じる資金が桁違いだ。特にイングランドはド派手な補強を展開するクラブが多く、資金力勝負になると今のリーグ・アンに対抗する術はないか。

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