スターリングはアーセナル悲願のプレミア制覇のラストピースとなるのか 「ラヒームの影響力はロッカールームだけではなく、ピッチ上でも大きい」

ブライトン戦を観戦していたスターリング photo/Getty Images

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チェルシーから電撃加入

プレミアリーグ3試合を終えて、2勝1分で4位につけているアーセナル。第3節のブライトン戦ではデクラン・ライスが退場してしまったこともあり、1-1のドローに終わったが、今シーズンもミケル・アルテタのチームの強さは健在だ。

ここ2年連続でプレミアリーグの優勝争いを繰り広げながらもマンチェスター・シティにあと一歩届いていないアーセナル。悲願の優勝を目指すべく、今夏DFリッカルド・カラフィオーリやMFミケル・メリーノといった即戦力を獲得したが、注目すべきはチェルシーからレンタル移籍で電撃加入したFWラヒーム・スターリングだろう。

エンツォ・マレスカ監督が就任したチェルシーで居場所を失ったスターリングはシティ時代に指導を受けたアルテタの下で今シーズンはプレイするが、この獲得には期待の声と不安の声がある。そんななか、元リヴァプールのダニー・マーフィーはスターリングがアーセナルで重要な役割を担うだろうと考えている。
「トロフィーを獲得した経験を持つ選手がロッカールームに多くいるほど、その影響は周囲にも広がっていく。重要な場面でメンタルの強さと冷静さを発揮できるかどうかが重要であり、ラヒームはマンチェスター・シティでその重要な役割を担っていた。ミケル・アルテタも同様だ。ラヒームはアルテタが求める高い基準をよく知っている。同様に、アルテタもラヒームがどれほど有能なプロフェッショナルであり、素晴らしいお手本であるかをよく知っている」

「ラヒームの影響力はロッカールームだけではなく、ピッチ上でも大きい。彼は多才で、前線、両ウイング、ストライカー、偽9番としてプレイできる。アルテタ監督が時々不安に感じていたのは、右ウイングの層の厚さだった。彼はブカヨ・サカを信頼していたが、それ以外に信頼できる選手はいなかった」

「つまり、彼はサカを疲れさせることが多いということだ。スターリングの加入により、アルテタは必要に応じてサカを休ませることができるようになった。アーセナルがエリートレベルで戦い続けるためには、層の厚さが不可欠だ。ラヒームは人々が考えるよりも多くの試合に出場するだろう。なぜなら、彼がベストの状態に近づけば、スタメンで起用されるからだ」(英『Daily Mail』より)

アルテタ・アーセナルはこれまでもガブリエウ・ジェズスやオレクサンドル・ジンチェンコといったシティでタイトルを経験した選手らを獲得してきた。彼らがアーセナルにもたらした影響は大きく、スターリングの加入でさらに勝者のメンタリティをチームに植え付けることができるかもしれないとダニー・マーフィーは考えている。

シティ時代のパフォーマンスをチェルシーで見せられなかったスターリングのプレイレベルが疑問視されているが、22-23シーズンは公式戦38試合で9ゴール4アシスト、23-24シーズンは公式戦43試合で10ゴール8アシストと決して悪い数字ではない。

待望だったブカヨ・サカのバックアッパーとしての役割も期待されるスターリングだが、かつてのパフォーマンスを取り戻せば、左ウイングでスタメンを勝ち取る可能性も考えられる。

アーセナルの悲願のプレミア制覇に向けたラストピースになる可能性も秘めたスターリングにかかる期待は大きい。


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