序盤に日本、サウジアラビアと対戦する中国 指揮官は全勝を狙う

イヴァンコビッチに秘策はあるのか Photo/Getty Images

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中国にとって死のグループだが……

2026年のワールドカップアジア最終予選が5日に始まり、日本は初戦にホームで中国を迎える。対戦相手の中国の指揮官であるブランコ・イヴァンコビッチはこの予選を勝ち抜いていく自信があるようだ。

中国は先月の21日にメンバーを発表し、そこから約2週間の合宿を行うなど日本戦に向けて準備を進めている。しかし、今回のこの日本やオーストラリア、サウジアラビアと一緒のグループに入ったからか、中国国内では非常に消極的な意見が大きく、予選突破はおろか勝ち点を得ることすら難しいとの声がほとんどだ。

しかしイヴァンコビッチはそういった声に一切耳を傾けず、予選突破に向けて自信があるようだ。中国メディア『捜狐』ではイヴァンコビッチが考える9月の予選の2試合の戦い方について次のように紹介している。
初戦の日本戦は、まずイヴァンコビッチ自身が日本のチームを知っていること。彼は前回の最終予選でオマーンを率い、初戦で日本を打ち破った経験がある。今回も対策や準備をしっかり行うことで、再び勝利を得られると考えているようだ。またその上で日本と中国の心理的な部分についても触れ、両国には明らかな力の差があること、それにより、初戦に絶対勝利が求められる日本と違って、中国はそういったプレッシャーがないことが大きいと述べている。これらの2つの利点があることで、日本から勝ち点を奪えるとイヴァンコビッチは考えている。

さらに2戦目のサウジアラビア戦についても言及。この試合は中国ホームで行われるため、観客の後押しがある中で勝利を得られるとイヴァンコビッチは述べている。アウェイの日本戦で最低勝ち点1以上、ホームのサウジアラビア戦では確実に勝点3を獲得し、勝点4以上を得られると考えているという。

同メディアはこれらのイヴァンコビッチのプランは、メリットとデメリットがあると述べ、メリットは士気を高めることができること。それにより何らかの番狂せが起きる可能性があること。デメリットは現状日本やサウジアラビアとの差は非常に大きく、勝利のために戦うのであれば、より多くの戦力を攻撃に投入し、同じく守備にも回す必要があると述べている。指揮官の考えと世間の考えに乖離があると思われる中国だが、果たして日本やサウジアラビア等を相手にどういう戦い方で挑んでくるのか注目だ。

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