ホームでサポーターからブーイング…… ユナイテッドOBはラッシュフォードが置かれた現状に言及 「地元の選手がファンとこのような関係を築いているのを見るのは初めて」

今季も苦戦しているラッシュフォード photo/Getty Images

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期待が大きすぎるためか

マンチェスター・ユナイテッドでもプレイ経験のあるアンディ・コール氏は後輩であるラッシュフォードの現状について言及した。

公式戦56試合で30ゴール10アシストを記録した22-23シーズンの輝きを取り戻すのに苦戦しているラッシュフォード。昨シーズン同様、今シーズンもここまでは本来のインパクトを残せていない。

第3節のリヴァプール戦では消極的な姿勢からサポーターからブーイングを浴びるシーンもあった。ホームであるオールド・トラッフォードでリヴァプールに0-3と完敗したこともホームサポーターの不満の種になったのだろうが、エースであるラッシュフォードへの風当たりは強くなる一方だ。
そんな状況を嘆いたのがアンディ・コール氏で、地元出身の生え抜きであるラッシュフォードとサポーターの関係が悪化していることについて次のように話した。

「残念だ。マーカスはマンチェスター出身の少年であり、私が個人的にクラブと関わってきた期間を考えると、地元出身の選手がファンとこのような関係を築いているのを見るのは初めてだ。ファンは通常、自分のチームの誰かを応援するし、一般的にはチームを応援するものだからちょっと非現実的だ」

「彼らが特定の選手に注目しているのは、見ていて少し残念だ。マーカスがこの状況を乗り切るには、ファンを取り戻すしかない。そのためには、彼のパフォーマンス、ゴール、そして数シーズン前に彼が成し遂げたことを通して、それを実現するしかない」

「以前にも言ったことがあるが、彼に何が起こっているのか、誰も本当のところは知らない。 あまりにも個人的な問題で、それがフットボールに影響を及ぼしているのかもしれない。 ここで、X、Y、Zの可能性があるなどと言うつもりはない。なぜなら、フットボールでは基本に立ち返る必要があり、マーカスもそうしなければならないからだ。今シーズンはまだ3試合しか終わっていないし、まだやるべき試合は山ほどある」(『Betfred』より)

アンディ・コール氏はサポーターがラッシュフォード1人を批判することを指摘しているが、歴史あるクラブの10番を背負い、エースとされるラッシュフォードへの期待が大きいからこその声ということもあるだろう。

現段階では右にアマド・ディアロ、左にアレハンドロ・ガルナチョという配置を望む声もあるが、ラッシュフォードの完全復活を信じている者も少なくない。エリック・テン・ハーグ監督もエースを信じているからこそ起用し続けているのだろう。

サポーターもクラブもエースの完全復活を待っているが、ラッシュフォードはこの批判をエネルギーに変えて、輝きを取り戻すことはできるのか。


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