25歳の絶頂期にまさかの“ステップダウン” オシムヘンのトルコ移籍はナポリ脱出の足がかりとなるか

もうナポリへ戻ることはないかもしれない Photo/Getty Images

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1月のビッグクラブ移籍を後押しする特殊な条項も?

ナポリでエースストライカーの地位を築いたFWヴィクター・オシムヘンにとって、落胆の夏となったことは間違いない。ナポリ退団の意思を表明したのち、アントニオ・コンテ新監督はこのストライカーをチーム計画に含めず、移籍は既定路線となっていた。22-23シーズンには31ゴールを決めたオシムヘンにはプレミアリーグのチェルシーやアーセナル、リーグ・アンのパリ・サンジェルマンといったビッグクラブからの興味が取り沙汰されていたが、結局ひとつも実現しなかった。

オシムヘンがトルコのガラタサライへローン移籍することになったのは、驚くべき結末だったと言っていいだろう。移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ氏はアーセナル移籍が阻まれた理由として、最大1億3000万ユーロという高額すぎる移籍金がネックになったことを明かしている。ナポリは最後までこの金額を譲らなかったとされ、アーセナルやチェルシーといったビッグクラブといえども、他のポジションの補強にも資金を割かなければならないなかで、このような金額を出すわけにはいかなかったということだ。

サウジアラビアのアル・アハリへの移籍も間近かと思われたが、オシムヘンは中東行きは固辞したようだ。かくしてオシムヘンは25歳という絶頂期にありながら、4大リーグからトルコへとまさかのステップダウンを強いられる羽目になった。英『Daily Mail』も、プレミアリーグへの憧れを隠さなかったオシムヘンがイングランドへやってこなかったことには疑問が湧くと綴っている。しかし、ガラタサライとの契約には来年の1月にビッグクラブへの移籍を後押しする特殊な条項も含まれているようだ。
トルコメディア『A Spor』によれば、オシムヘンは特定の10のクラブに適用される契約解除条項を要求したという。その10クラブの名前は明かされていないが、いずれかのクラブが1月にオファーを提出した場合、オシムヘンは退団を許可されるという。

遠回りにはなるが、これがナポリを脱出する希望の光となるかもしれない。まさかのステップダウンとなってしまったオシムヘンだが、トルコ行きは次への足掛かりとなる可能性がある。

それまでモチベーションを保ち、トルコの地でゴールを重ねることができるか。オシムヘンの今後に注目だ。

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