出場枠増加でアジア最終予選は逆に厳しくなった? 豪州、韓国、サウジアラビアといった常連国が危ないとの見方も

オーストラリアはホームでバーレーンに黒星スタート photo/Getty Images

中堅国によるジャイアントキリングが増える可能性も?

2026年のワールドカップ北中米大会からは出場国が48に増加し、それに伴いアジア枠も8.5へと拡大された。これで日本代表やオーストラリア、韓国といったワールドカップ常連国は予選突破が楽になったかと思われたが、『ESPN』は逆に厳しさが増したかもしれないと見ている。

今月より始まったアジア最終予選で予定通りのスタートを切った常連国は日本くらいだろうか。日本はホームで中国を7-0で粉砕しており、実力を示した。

しかし、他会場ではサプライズが目立った。まずは日本と同組のオーストラリアがバーレーンにホームで0-1と敗北。さらに同組のサウジアラビアはインドネシアと1-1のドロー。グループBの韓国はパレスチナとスコアレスドロー、グループAでは2大会連続アジアカップ王者に輝いたカタールがホームでUAEに1-3で敗れた。

今回の最終予選は各グループの1位&2位にワールドカップ出場権が与えられ、3位と4位チームはプレイオフへ回るレギュレーションとなっている。この仕組みにより、同メディアは格下チームもジャイアントキリングを1度か2度起こせばプレイオフへ回るチャンスを手にでき、それが各国のモチベーション上昇に繋がっているのではと分析する。

今大会ならばグループAのUAE、ウズベキスタン、グループBのイラク、ヨルダン、パレスチナ、オマーン、グループCのバーレーンといった国は、自分たちにもワールドカップ出場のチャンスがあるのではと燃えているに違いない。特にアジアカップ2024で準優勝のヨルダン、ユース年代が結果を出しているウズベキスタンといった国にはチャンスがある。

まだ1試合を終えただけだが、同メディアは韓国、オーストラリア、サウジアラビア、カタールも危険と取り上げている。パレスチナと0-0で引き分けた韓国はホン・ミョンボが代表監督に就任しているが、これには国内でも否定的な意見が多い。盤石の体制とまでは言えないだろう。

サウジアラビアの場合は国内リーグに続々とスター選手が加入しているが、その影響で自国の選手がクラブで十分に出番を確保できていないといった問題も生まれている。

もちろん日本も油断するわけにはいかない。当初は出場枠拡大でアジア予選から緊張感が無くなるかとも思われたが、中東勢の実力アップなどもあって想像以上に面白い最終予選となるかもしれない。

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