A・アーノルドは弱点克服へ スロット新監督と共に取り組む“守備の強化” 「欧州で誰もが対戦したくないと思うようなディフェンダーになりたい」

リヴァプールでプレイするA・アーノルド photo/Getty Images

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ここまでリーグ戦5試合スタメン出場

リヴァプールに所属するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドはアルネ・スロット監督のもと、守備面の強化を行っていることを明かした。『Liverpool Echo』が報じている。

A・アーノルドは正確なキックを武器に攻撃的SBとしてリヴァプールの右サイドに君臨してきた。その一方で守備面の弱さを指摘されることも少なくない。そのため、中盤起用を提案する声も多く、同じ右SBのコナー・ブラッドリーの方が対人能力など守備面では優れているという見方もあった。

しかし、ここまでプレミアリーグ5試合に全てスタメン出場しているのがA・アーノルドだ。ここからもスロット監督の同選手への信頼が読み取れるが、A・アーノルドは守備のパフォーマンスのビデオ分析などを行い、今では明確な目標を持っているという。
「私たちは目標や目的について話し合った。そして私は彼(スロット監督)に、欧州で誰もが対戦したくないと思うようなディフェンダーになりたいと言った。彼は私に対して厳しく接することで合意した。もし攻撃者が私の目をすり抜け、私を出し抜いた場合、彼は会議や個別面談でそれを指摘し、こんなことはあってはならないと言うだろう」

「私たちはすべての試合を一緒に見て、監督は私に改善してほしいと思う点を指摘する。ミラン戦(3-1で勝利)でも、私がもっとうまくやれたことや良かった点を20個ほど確認した。選手としてより良くなる方法を教えてくれる監督がいるのは本当に心強い。私は学ぶことを望む人間であり、最高になりたいと望む人間であり、最高になるために努力する人間だ」

試合を終えるごとに監督と守備面についてのミーティングを行っていることを明かしたA・アーノルド。自身の守備面での指摘を認めながらも、ここまでリーグ戦5試合のうち4試合で無失点(失点はN・フォレストに許した1点のみ)の現状に満足しているようだ。

「正直に言えば、その認識は厳しすぎたかもしれない。大きな認識であり、たった1試合の好守備で簡単に払拭できるものではなかった。しかし、全体として見れば、5試合中4試合で無失点を達成した。これはディフェンス陣としては素晴らしい数字だ」

「昔から言われているように、守備が優勝を決める。そして、その守備の一員であるということは、自分のウイングが試合で活躍できないようにしなければならないという責任があるということだ」

「私は毎試合目標を立てている。それは、ドリブルで何回かわされたか、クロスボールを何回入れられたか、シュートを何回打たれたか、といった感じだ。それを振り返って、がっかりする時もあったし、満足している時もある」

これまで度々守備を批判されてきたA・アーノルドだが、弱点克服に現在取り組んでいる。この姿勢がスロットの信頼を勝ち取ることにも繋がっているのかもしれない。華麗なキックで観客を沸かせる同選手だが、今シーズンはディフェンス面にもフォーカスして見てみるのも面白いかもしれない。


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