鎌田大地のベストポジションはどこになる? クリスタル・パレスでの出来に厳しい声も「まだ納得のいくプレイが出来ていない」

クリスタル・パレスへ移籍した鎌田 photo/Getty Images

6番の位置か10番か

今夏にクリスタル・パレスへ加入した日本代表MF鎌田大地のベストポジションはどこになるのだろうか。

EFL杯の方ではノリッジ・シティ戦で1ゴール1アシスト、続くQPR戦で1アシストと結果を出しているが、プレミアリーグの方では5試合に出場して0ゴール0アシストだ。

クリスタル・パレスを指揮するオリバー・グラスナーはフランクフルトでも鎌田と仕事を共にしており、クリスタル・パレスでも[3-4-2-1]がメインシステムとなっている。鎌田は攻撃的な『2』の部分に入るのが基本だが、最近はMFシェイク・ドゥクレなど中盤に負傷者が出ていることもあり、1列下がったボランチで出場するケースもある。

しかし、ボランチでプレイする場合には守備の強度に不安がある。『The Athletic』は現時点でベストポジションが見えづらいと指摘しており、まだチームにフィットしていないとの見方を示す。

「現在はドゥクレが離脱しているため、鎌田はより深いポジションでプレイする必要性に迫られている。しかし、鎌田はプレミアリーグのフィジカルバトルに対応できるか試されており、彼のボール奪取力には疑問がある。現在のチームはバランスを欠いており、鎌田が6番の位置でプレイするときはさらにそれが露呈する」

「より高い10番の位置でも、鎌田はまだ移籍してから納得のいくプレイが出来ていない。まだプレミアリーグに適応している最中ではあるが、今のところ期待できる兆候はない。さらにシャドーの位置では新加入のエディ・エンケティア、イスマイラ・サールがおり、彼らのパフォーマンスが鎌田にとっては壁になっている。近年のクリスタル・パレスは攻撃的なウイングを中心としたサッカーをしてきたため、このあたりの調整は難しい」

もちろん鎌田の評価されているポイントもあり、前線でのポジショニングセンスや視野の広さを活かしたファイナルサードでのチャンスメイクなど、同メディアが評価している点もある。しかし、攻撃的な位置ではエベレチ・エゼも健在なため、『2』の部分でポジションを掴むのは簡単ではない。

ボランチもドゥクレが戻れば、若いアダム・ウォートンとコンビを組むのがベターか。監督のグラスナーは「鎌田はゴール、アシストの能力だけでなく、6番の位置でもボールを奪える。ポゼッションにも自信があり、前線の選手やサイドバックを良い位置に導ける。彼は我々にとって素晴らしい選手だし、パフォーマンスには満足している」と信頼を寄せているが、辛口な海外メディアを納得させる結果を残せるか。

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