アーセナルのアルテタ、シティについて「すべて知っている」発言の真意を説明 ペップと臨戦状態に

師弟関係にあるペップとアルテタ Photo/Getty Images

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「彼らがどれだけ懸命に働いているか知っているという意味だ」

プレミアリーグ第6節でレスター・シティを4-2と破り、マンチェスター・シティと勝ち点で並んだアーセナル。一方シティはニューカッスルと1-1で引分けたことにより、足踏みをすることになった。

荒れた試合となった前節の直接対決のあと、アーセナルのミケル・アルテタ監督とシティのペップ・グアルディオラ監督の間に緊張が高まっていると見られていた。リーグカップのボルトン戦前夜にはアルテタが「私は4年間(シティに)いて、すべての情報を持っている。だから知っている」と思わせぶりな発言。これを受け、ペップは週末に「ミケルは何が言いたいのかはっきりさせる必要がある。おそらく不正容疑について言ったのだろう」などと反撃していた。

勝利したレスター戦のあとの記者会見で、アルテタは発言の真意について説明している。『Daily Mail』などがコメントを伝えた。
「もう一度はっきり言う。私はペップが大好きだ。10歳の頃から彼を尊敬しているし、それは心からのものだ。彼が私のためにしてくれたこと、そしてこれからもしてくれることにとても感謝している。友人だと思っているし、4年間一緒に働いてきたので、(シティの)全員を愛し、尊敬している」

「『彼らを知っている』と言ったのは、彼らがどれだけ懸命に働いているかを知っているという意味だ。ペップやコーチ陣、そしてサッカークラブの全員。彼らほど懸命に働いてコンスタントに勝利を収める人たちは見たことがない。彼らがそこにいる理由は、飢餓感を維持するためだ。これはまさに私が学んだことであり、私が言いたかったことだ。だからこれ以上明確に言うことはできない」

ペップが「ミケルははっきり説明すべき」と言ったことを受け、アルテタはシティにかけられた不正容疑115件のことを言ったのではないとはっきり否定した。

しかしシティに勝ち点で追いついたことで、アルテタが余裕を見せたのだと取ることもできる。もちろんペップに対する気持ちは本心なのだろうが、ある程度計算を働かせた話し方をしてもいるはずだ。思わせぶりな発言はアルテタが仕掛けたマインドゲームだったのか、そうでなかったのかは定かではないが、ペップは勝ち点を落とし、アルテタは積み上げた。今週の勝者はアルテタの方だったということは間違いない。

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