プレミアリーグ6試合を終えて、4勝1分1敗で4位につけるチェルシー。エンツォ・マレスカ率いる新生チェルシーは素晴らしいスタートを切ったと言える。
そんなチェルシーで今シーズンも抜群の存在感を見せているのがコール・パルマーだ。昨夏にマンチェスター・シティからチェルシーにやってきた同選手は昨シーズン、リーグ戦34試合で22ゴール11アシストを記録。加入1年目から圧巻の数字を残して大ブレイクを果たした。
今シーズンは相手により警戒されることが想定され、昨シーズンのような活躍はできないかもしれないという懸念が生じていたパルマーだったが、ここまでリーグ戦6試合で6ゴール4アシストを記録しており、昨シーズン以上の輝きを見せている。
パルマーが4ゴールを決めたプレミアリーグ第6節ブライトン戦の後、シティ時代にも同選手を指導した経験を持つチェルシー指揮官のマレスカは同選手の性格がここまでの成長に繋がっていると語った。
「コールに、4ゴールを決めたが、あと2、3ゴール決められたかもしれないと言った。彼がハングリー精神と向上心を持ち続けているのは良いことだ。私はコールを何年も前から知っている。マンチェスター・シティのU-23チームで1シーズンずっと彼を指導した。彼の一番いいところは今の少年の姿が3、4年前の姿と変わらないことだ。だからゴール、アシスト、プレミアリーグの最優秀選手など、これらが彼の本質を変えることはない」
「彼は素朴で謙虚な人。私にとってこれが最も重要なことだ。彼はトッププレイヤーだ。今のサッカー界では、若い選手はすぐに変わってしまう。1ゴール決めただけで、自分はもうスターだと思ってしまう。コールは多くのゴールを決め、多くのアシストも決めた。彼はトッププレイヤーだが、決して変わらない。そして、それが最も重要なことなのだ」
「すでに彼の人生では、プロとして多くの良いことが起こり、変化するチャンスが与えられていたが、彼は変わらなかった。つまり、おそらく彼はこれからもずっと今のままであり続けるだろう」(英『The Athletic』より)
チェルシー移籍後、多くのゴールやアシストを記録し、昨季はPFA年間最優秀若手選手賞も受賞したパルマーだが、マレスカがシティで指導していた時と変わらず謙虚なままだという。ハングリー精神と向上心を持ち続けながらも、周りの称賛や賞などに浮かれることなく、地に足をつけて歩き続ける姿勢がここまでのパルマーの成功に繋がっているとマレスカは考えているようだ。