グリーズマンの代表引退で“デシャン時代”に1つの区切り? 代わりのいない絶対的存在「同じクオリティの選手はいない」

フランス代表を離れるグリーズマン photo/Getty Images

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代表OBも穴埋めは難しいとの見解

先日、アトレティコ・マドリードに所属するFWアントワーヌ・グリーズマン(33)がフランス代表引退を表明した。33歳での代表引退はやや早い印象があるかもしれないが、果たして今後のフランス代表はどうなっていくのか。

フランス代表は世界屈指のタレント集団ではあるが、ディディエ・デシャン政権においてグリーズマンは全ての中心だった。グリーズマンの代表引退が与える影響はかなりのものだろう。

『Get Football News France』にて、元フランス代表のエマニュエル・プティ氏も穴埋めは簡単ではないとの見方を示す。
「正直、(代表引退には)あまり驚いていない。ムバッペにキャプテンを任せるとのデシャンの決断にアントワーヌは失望したと思うし、それ以来はベストを尽くすのに苦労しているように見えた。今のフランス代表の戦いが退屈との批判も知っていただろうし、彼自身もプレイするのは退屈と言っていたほどだらかね。彼とデシャンの関係も最善なものではなかった」

「過去10年にわたり、デシャンがスタメン11人を選ぶ際にはいつもアントワーヌとムバッペの名前が最初に挙がっていた。しかしここ数ヶ月はそうではなかった。だから驚きはない。アントワーヌが見せた代表チームへの貢献に感謝したい。彼はフランス代表史上最高の選手の1人として記憶されるだろう。代表で多くのことを成し遂げたんだ」

「アントワーヌがチームからいなくなるのは大きな痛手だ。彼は常に中盤と前線を繋ぐ役割があり、常に試合をコントロールしてきた。今のフランスにそのような選手はいない。才能のある選手はいるけど、アントワーヌと同じクオリティの選手はいない。デシャンが代わりを見つけるのは難しいだろうね。良い解決策が見つかればなと幸運を祈るよ」

グリーズマンは最前線からウイング、攻撃的MFまであらゆる役割を担ってきた。フランス代表で最も一貫性のあった選手と言うこともでき、恐らく代わりはいないだろう。デシャンは戦い方を一部変える必要がありそうで、2026ワールドカップまでに解決策は見つかるだろうか。

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