「シティやアーセナルと競争できるとは思えない」 チェルシー指揮官マレスカは“現状”を冷静に見極める 「現時点ではその準備ができていない」

チェルシーの指揮官マレスカ photo/Getty Images

ここまでは好調

プレミアリーグ6試合を終えて4勝1分1敗で4位につけるチェルシー。今シーズンよりエンツォ・マレスカが新監督に就任したが、新体制は良いスタートを切っていると言える。

リヴァプール、マンチェスター・シティ、アーセナルに次ぐ順位ではあるが、指揮官のマレスカは現状を冷静に見極めているようだ。ECLリーグフェーズ第1節ヘント戦に4-2で勝利を飾った後、今シーズンのプレミアリーグタイトルや主要タイトル獲得の可能性を聞かれ、次のように答えている。

「シティやアーセナルと競争できるとは思えない。我々がまだ準備ができていないから、そうは思わない。理由はシティは9年間、アーセナルは5年間、同じ監督と仕事をしてきたからだ。大きな目標に向かって競争したいなら、それだけの時間が必要だ」

「アーセナルがPSGに勝った後、彼らはルイス・エンリケに尋ねたが、彼もアーセナルは5年間同じ監督を率いてきたが、PSGはたった1年半だ、と同じことを言った。我々を想像してみてほしい。たった3カ月だ……大きな違いだ。だから、私は本当に、それらのクラブと競争することはできないと確信している」(英『BBC』より)

プレミアリーグのタイトルを獲得するにはまだ時間が必要だと語るマレスカ。確かに今のチェルシーには勢いがあるが、若い選手たちがほとんどで、マレスカのサッカーが完璧に浸透するまでは時間も必要だろう。そのためマレスカはチェルシー1年目となる今シーズンは時間と忍耐が必要だと語っている。

「目標は、それらのクラブに近づくために改善し、ゆっくりと、ゆっくりと近づくことだが、現時点ではその準備ができていない。常に改善と解決策の追加を続けることができるため、期限はない」

今のチェルシーはチームは好調で今シーズンのタイトル争いも楽しみなチームではあるが、マレスカ監督は落ち着いて今の状況を判断しており、地に足をつけて着実にアーセナルやシティといったチームに迫ろうとしているようだ。

現在公式戦5連勝中のチェルシーは今週末ホームにノッティンガム・フォレストと対戦するが、代表ウィーク明けにはリヴァプールとのリーグ戦も待っているため、勝って気持ちよく中断期間を迎えたいところだ。

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