「もし彼がゴールを決めることができたら、今でもバルセロナ、あるいはレアル・マドリードかマンチェスター・シティにいただろう」 決定力が向上しないフィジカルモンスターにオーウェンが苦言

頭を抱えるトラオレ photo/Getty Images

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ポテンシャルは申し分ないが

プレミアリーグ第7節でマンチェスター・シティに2-3で惜敗したフラム。シティホームのエティハド・スタジアムで十分なパフォーマンスを見せたが、勝つことができたかもしれないだけに惜しい結果になった。

そんなこの試合でリヴァプールやニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッドでプレイしたマイケル・オーウェン氏が苦言を呈した相手がFWアダマ・トラオレ(28)だ。

この日3回ほど決定機を決め切ることができなかったトラオレ。スピードに定評のあるカイル・ウォーカーをぶっちぎったシーンもあり、試合後ペップ・グアルディオラに「止められない男」とまで言わしめた同選手だが、決定機を決めていれば勝利できた可能性も高い。フィジカルモンスターであるトラオレは圧倒的なスピードを誇るが、決定力のなさが同選手のキャリアの妨げになっているとオーウェン氏は考えている。
「いいですか、失礼ながら、もし彼がゴールを決めることができたら、今でもバルセロナ、あるいはレアル・マドリードかマンチェスター・シティにいただろう。なぜなら、彼には他人には与えられない資質があるからだ。つまり、彼のスピードだ...カイル・ウォーカーとの対戦では、信じられないほどだった」

「私が言うように、もし彼に最終的な成果を出せたなら、失礼ながら彼はフラムでプレイしていないだろう。フラムは勇敢なチームだ。彼らのプレイぶりを見ると、マンチェスター・シティに行って圧倒されるとは思わなかった。もちろん、最終的にはクオリティがものを言ったが、私は常に彼らにチャンスが巡ってくると思っていたし、チャンスが生まれるだろうと期待していた。トラオレのチャンスを1つでもものにできていれば、また違った展開になっていただろう」(『Premier League Productions』より)

バルセロナの下部組織出身のトラオレは2013年にトップチームデビューを果たしたが、定位置を確保するには至らず、アストン・ヴィラ、ミドルズブラ、ウルブズと渡り歩いた。2022年冬には半年間バルセロナに復帰したが、再びウルブズに戻り、昨シーズンよりフラムでプレイしている。

圧倒的なフィジカルとスピードは世界トップクラスのポテンシャルを持っている同選手だが、シュートやクロスなど最後の部分の精度が長年課題として挙げられてきた。決定力やクロス精度が上がれば、世界トップクラスのクラブで活躍できる器ということもあり、オーウェン氏はもったいないと感じているようだ。


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