ヴィニシウスもムバッペも封じたウォーカーがスピード勝負でトラオレに敗北 34歳にしてその快足に陰り?

2017年にトッテナムからシティにやってきたウォーカー photo/Getty Images

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5月に34歳になったウォーカー

プレミアリーグ第7節ではホームのエティハド・スタジアムにフラムを迎えたマンチェスター・シティ。スコアは3-2で勝利となったが、26分に先制を許すなど、らしくない展開となった。

そんなシティを苦しめたのがフラムの堅守とそこから繰り出されるカウンターだ。特に左サイドで先発となったアダマ・トラオレは自慢のスピードを武器にシティ陣地を切り裂いた。

シティサイドでトラオレに対面するのはリコ・ルイス、明らかにミスマッチとなっていた。そこでペップ・グアルディオラ監督はルイスを中盤に上げてジョン・ストーンズを投入。途中までCBを務めていたカイル・ウォーカーが右SBとなり、トラオレと対面することに。
ウォーカーの武器はトラオレ同様そのスピードであり、これまでヴィニシウス・ジュニオールやキリアン・ムバッペといった多くのアタッカーを快足で封じてきた。ペップもその足を信頼してトラオレの対処を任せたのだろう。

しかし、ウォーカーはトラオレにスピード勝負で負けてしまった。68分、2人の上をロングボールが通過し、ウォーカーよりも後ろからスタートしたトラオレが先にボールをコントロールし、シュートを放ったのだ。これはシティの守護神GKエデルソン・モラレスが体を大きく広げセーブすることで事なきを得たが、ウォーカーらしくないプレイだった。

このシーンはSNS上で大きな話題となっており、「ウォーカーがウイングに負けるのを初めて見た。トラオレは誰にでもやっているが、それでもショックだ。伝説のフルバックはスパイクを脱ぐ時が来たようだ」とイングランド代表DFの衰えを指摘する声もある。

今季のシティの右SBは主にルイスとウォーカーが担当している。それぞれビルドアップ、守備対応と得意分野が異なり、ペップは相手に合わせて起用している。昨季まではほとんどの試合でウォーカーが起用されていたことを考えると、大きな変化であり、今季は本格的に右SBで世代交代が行われるのかもしれない。

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