キール戦引き分けの昨季ブンデス王者レヴァークーゼン 2点リードを守れなかった試合は今季既に3度目

キール戦でのレヴァークーゼンの選手達 photo/Getty Images

不安定な戦いぶり

5日(現地時間)、レヴァークーゼンはブンデスリーガ第6節でキールと対戦し、2-2で引き分けた。

4分にヴィクター・ボニフェイス、8分にヨナス・ホフマンがそれぞれゴールをあげて試合開始早々に2点をリードしたレヴァークーゼンだったが、前半アディショナルタイム5分にキールのコーナーキックからマックス・ゲシュビルにヘディングシュートを決められ2-1で前半を折り返すと、69分にもジェレミー・フリンポンのファウルによってキールに与えられたペナルティキックでヤン・フィーテ・アルプに同点ゴールを許してしまう。

レヴァークーゼンはその後パトリック・シックらを投入し攻勢を強めたが勝ち越し点は奪えず、ホームで昇格組のキール相手に痛恨のドロー決着となった。

昨季は無敗でブンデスリーガ初優勝を達成したレヴァークーゼンだが、今季は不安定な戦いぶりが目立つ。2点リードを守れずに追いつかれた試合は開幕戦のボルシアMG戦(4-3)、第2節ライプツィッヒ戦(2-3)に続いて今季3度目。6節終了時点での総失点数は12で、リーグ最少失点だった昨季の総失点数(24)の半分に早くも達している。

指揮官のシャビ・アロンソ監督はキール戦後にドイツ紙『Bild』ら現地メディアの取材に応じ、「この試合では、多くの浮き沈みがあった。我々は30分過ぎに大きな間違いを犯した。『このまま行ける』と考えてしまった。我々は賢くなかった。試合をコントロールしていたが、アグレッシブではなかった」と語り、勝ち点3を逃した悔しさを滲ませた。

また、主将のルーカス・フラデツキーも「昨シーズンの僕らは、どの試合でも物凄い勢いで臨んでいたから優勝することができた。でも今日はそうした果てしなく動き続けるようなギアを最後まで見ることができなかった」と語り、昨季と比べて現状が上手く行っていないことを認めた。

今節終了後に代表ウィークのためリーグが中断することはレヴァークーゼンにとっては幸いだろう。この期間中にシャビ・アロンソ監督が講じる打開策の効果によって、レヴァークーゼンの今季は大きく左右されることになりそうだ。そうした岐路に同クラブは早くも立たされている。

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