7試合を消化して“2失点”のみのリヴァプール クロップ体制を超える堅守のスタートに高まる期待

開幕から勝ち点を重ねるリヴァプール photo/Getty Images

この実力は本物か

アルネ・スロットを指揮官に迎えたリヴァプールでは、まず守備の安定感が目につく。ここまでリーグ戦7試合をこなし、許した失点は僅かに2点だ。前ユルゲン・クロップ体制と比較すると、7試合消化時点での失点数は最少だ。

7試合消化時点では、昨季が7失点、一昨季は9失点、2020-21シーズンに至っては15失点もあった。クロップ体制でのベストは、2018-19シーズンの3失点だ。それを考えると、スロット体制のスタートは見事と言うしかない。

英『BBC』によると昨季は7試合消化時点で101本のシュートを相手に許していたが、今季は現時点で64本に抑えられている。ここまでは平均ポゼッション率が60.3%と高くなっており、ボールを支配してゲームをコントロールできている時間が長くなっていることも一因だろう。

クロップ政権でベストと言えるスタートを切った2018-19シーズン、リヴァプールはプレミアリーグで勝ち点97を稼いだ。惜しくもマンチェスター・シティに1ポイント届かなかったが、それでも黒星が1つだけと見事なシーズンを過ごした。しかも失点数22はリーグ最少だ。まだ当時と比較するのは早すぎるが、当時と同じく守備が安定しているスロット体制への期待は膨らんでいる。

もっとも、まだ難敵との戦いが少ないのも事実だ。マンチェスター・ユナイテッドとの対戦はあったが、開幕からはイプスウィッチ・タウン、ブレントフォード、ボーンマス、ノッティンガム・フォレスト、ウォルバーハンプトン、クリスタル・パレスと、格下との対戦が多い。

次節からはチェルシー、アーセナル、ブライトン、アストン・ヴィラと、厄介な相手との戦いが続く。ここで真の守備力が試されることになりそうだ。

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