「実際に証明された実力よりも希望に頼っている」 マンUレジェンド、スコールズは古巣の補強戦略を疑問視 決まらぬ戦い方も移籍に影響か

今季スタートダッシュに失敗したマンU photo/Getty Images

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現在14位に沈む

マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるポール・スコールズ氏はエリック・テン・ハーグ政権での補強戦略を疑問視しているようだ。

テン・ハーグ就任以降の移籍市場で約6億ポンドを新戦力獲得に費やしたが、思うようにいっていない選手も多く、チームに大きな改善も見られない。今夏もデ・リフトやザークツィー、ウガルテなどチームに変化を起こすことが期待された選手を獲得したが、ここまでプレミアリーグ7試合を終えて2勝2分3敗でチームは14位に沈んでいる。

新加入選手を判断するにはまだ時期尚早な気もするが、スコールズ氏はデ・リフトとザークツィーの獲得を特に疑問視しているようで、最近のユナイテッドの補強は「実際に証明された実力よりも期待に頼りすぎている」と批判した。
「特に前線では、質が伴っていないと思う。最も成功したチームを振り返ると、彼らはゴールを決める能力がある。我々は何点取ったかって?7試合で5ゴールだ。今、我々には20ゴールを決められるFWが3人か4人いる。だから、シーズンで80ゴールは見込める。でもマンチェスター・ユナイテッドのFW陣にはそれが見られない。ホイルンドは悪くないが、20ゴール決めてくれるだろうか?私はそうは思わない」

「ザークツィー…彼は何者なんだ?9番か10番か?20ゴール決めてくれるのか?そんなことはないと思う。彼らは実際に証明された実力よりも希望に頼っているように見える。 それに、大金をかけている。馬鹿げた金額だ。なのに、そのうちの何人かはチームに入れないんだ!クラブに加入したウガルテは中盤のやり方を変えるはずだったのに…彼は起用されなかった」

「デ・リフトは5000万ポンドで獲得したが、彼を起用しなかった。代わりに36歳のジョニー・エヴァンズがスタメン出場した。マルティネスもだ。テン・ハーグが彼をクラブに連れてきた。彼は今日何を考えていたのか?ジョニー・エヴァンズがプレイし、マグワイアが先発し、その前に(ビクター)リンデロフが入る。本当にひどい補強の混乱だ」 (『SuperSport』より)

今節のアストン・ヴィラ戦はエヴァンズとマグワイアがCBでスタメンに抜擢され大きな注目を集めた。デ・リフトは後半から負傷したマグワイアに代わって出場したが、リサンドロ・マルティネスは起用されず。さらにウガルテも最後まで出場することはなかった。

ミッドウィークにはELのポルト戦があったこともマルティネスとデ・リフトをスタメン起用しなかったことと関係しているのかどうかは不明ではあるが、代わりに出場したエヴァンズは好パフォーマンスを見せた。一方のウガルテの2試合連続ベンチは気になるところではあるか。

マズラウィは悪くないパフォーマンスを見せているが、ここまで他の新戦力は苦戦しているユナイテッド。スコールズ氏はテン・ハーグの戦い方が定まっていないことも補強の失敗に関係していると言及しており、「どうプレイしたいかが分からないと、選手を選ぶのは非常に難しい」と語っている。

ここ数年試行錯誤を繰り返してきたテン・ハーグ率いるユナイテッドだが、今シーズンのスタートダッシュには失敗している。改善傾向が見えないこともテン・ハーグへのプレッシャーを高めている要因にはなっているが、ユナイテッドはここから息を吹き返すことができるか。


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