過密日程すぎるサッカー界、選手が代表招集を拒否し始めるかも? スペイン紙が気にする疲労「さらに負荷をかけることなど考えていない」

ベルギー代表デ・ブライネは11月の代表戦も回避するとの話も photo/Getty Images

欧州ではネーションズリーグの重要性も意見が分かれる

今季からはチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグが新レギュレーションとなり、試合数が増加。来夏には32チーム制に拡大したクラブワールドカップがアメリカで開催される予定となっており、欧州トップクラブに所属する選手たちの負担はかなり重いものとなっている。

最近では選手たちや監督からも過密日程への不満が出ているが、スペイン『SPORT』はその影響が代表戦に出てくるのではないかと見ている。

欧州トップクラブに所属する選手の大半は各国の代表メンバーで、代表マッチウィークのたびに長距離移動を強いられる。今月はレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル)、マンチェスター・ユナイテッドMFコビー・メイヌー(イングランド)、バイエルンMFジャマール・ムシアラ(ドイツ)といった一部選手たちが負傷を理由に代表招集を辞退しているが、同メディアは選手たちが無理をしてまで代表に行こうとしなくなっているのではと見ている。

「ハフェルツ、ムシアラなど、彼らはクラブの戦いが再開する2週間後に向け、コンディション調整の方を選んだ。特に深刻ではなくとも、疲労やコンディション不良などを選手が代表遠征を避ける『言い訳』にしていくのではないか。今の選手たちは、代表に帯同してさらに負荷をかけることなど考えていないのだ」

現在のベルギー代表では、マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ、ナポリFWロメル・ルカクが代表招集を辞退している。デ・ブライネは負傷の影響もあり、すでに来月の代表活動にも参加しない予定だという。ルカクは新天地ナポリでのプレイに専念すべく、来年3月まで代表に参加しないことをベルギーサッカー協会に伝えているとされる。

欧州ではネーションズリーグが行われているが、ネーションズリーグの重要性に関しては意見が分かれる。同メディアは年齢を重ねた選手たちが過密日程を理由に代表から退くケースが増えるかもしれないと危機感を抱いており、サッカー界全体で考え直す時期にきているのかもしれない。

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