「恐怖で漏らしたかと思った」 ククレジャが振り返るドイツ戦で起きた”ハンド疑惑”

ハンド疑惑で注目されたククレジャ photo/Getty Images

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大会結果を変えた疑惑のシーン

ユーロ2024でスペイン代表はニコ・ウィリアムズとラミン・ヤマルの両翼を中心に支配的な強さを見せて優勝を果たした。数々の熱戦が繰り広げられた中で、今大会のターニングポイントとなったと言えるシーンを挙げるとすれば、準々決勝のドイツ戦で起きたマルク・ククレジャの”ハンド疑惑”だろう。

前後半を1-1で終えて延長戦に突入した後、106分に問題のシーンは起きた。緊迫した試合の中で、ペナルティーエリア外からムシアラの放ったシュートがククレジャの手に当たり、ホームのドイツサイドは大いに沸いた。しかし、アンソニー・テイラー主審はこのプレイにハンドを取らず試合を続行したのだ。その後、スペイン代表のミケル・メリーノが119分にゴールを決め、結局ドイツ代表は敗退となってしまった。

審判に救われた形となったククレジャはイタリア『Gazzetta dello Sport』のインタビューに応じ当時の心境を素直に述べている。
「恐怖で漏らしたかと思ったよ。その後レフェリーを見て、『ノーペナルティだ!』と確信した。 でも、次のプレイが再開されるまでは簡単じゃなかった。混乱した獣のように動揺していたんだ」

そして、試合を終えて3か月後にUEFAはククレジャのプレイはハンドでPKが与えるべきだったと認めた。現役選手として最後の試合となったトニ・クロースは「(UEFAは)ハンドと気付くのに3ヶ月もかかった。ほとんどのファンは見た瞬間に気付いたのにね」と非難。この判定は今でもドイツに限らず大きな波紋を呼んでおり、サッカー界のレフェリングに疑問視を向けるファンを増やす形となってしまっている。

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