プレミア昇格組ながらポゼッション率は“5位” 1勝も出来ていないサウサンプトンのポゼッションスタイルには無理があるのか

サウサンプトンはプレミアで苦戦している photo/Getty Images

平均ポゼッション率は57.5%と高い

今季再びプレミアリーグに昇格してきたサウサンプトン。日本代表DF菅原由勢が加入したこともあり、注目している日本のサッカーファンも多いだろう。

ただ、プレミアリーグのレベルは高い。昇格組のサウサンプトンは立ち上がりから苦しい戦いが続いており、7試合を消化して1分6敗とまだ白星がないのだ。

気になるのは、指揮官ラッセル・マーティンのスタイルだ。昇格組ながら、サウサンプトンは自分たちからボールを動かして相手を崩す攻撃的な姿勢を貫いている。ここまでの平均ポゼッション率は57.5%と高く、これはマンチェスター・シティ、トッテナム、リヴァプール、ブライトンに次いでリーグ5番目の高さだ。

しかし、得点数は僅かに4点。ここまでポゼッションスタイルが上手く得点に繋がっているとは言えない状況だ。英『The Guardian』も昇格組がポゼッション重視のフットボールを展開するのは無理があるのかと注目しているが、指揮官のラッセル・マーティンは自分の哲学を信じているようだ。今季開幕前にも、哲学を変えるつもりはないことをアピールしていた。

「私にとっては、この方法で勝つのがベストなんだ。これが私の信念、信じているものだ。そして昨季の我々は昇格を勝ち取った。自分たちのやっていることを信じているし、変えるつもりがない。プレミアリーグで今と同じ戦い方はしないだろうなんて意見もあったけどね。自分たちらしさを失わず、正しいことを証明できるかは我々次第だ」

昨季のサウサンプトンは2部で1試合あたり666.7本のパス、ポゼッション率66.1%を記録していて、これは2013-14シーズン以降のイングランド2部では最も高い数字だったという。

今季も積極的な姿勢は変わっていないが、このスタイルで残留を勝ち取れるだろうか。ここまではプレミアリーグのレベルの高さに押されてしまっている。

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