「胸に輝く7つの星は、一生の宝です」川崎フロンターレの鬼木監督が今季限りで退任

長きにわたり川崎を率いた鬼木監督 Photo/Getty Images

2017年に就任以降数々のタイトルを獲得

川崎フロンターレは10月16日、鬼木達監督の今シーズン限りでと退任を発表した。なお現時点で後任は未定となっている。

鬼木監督は2017年に川崎フロンターレの監督へ就任、就任1年目でチームをリーグ優勝に導くなど、シルバーコレクターと言われ続けていたチームに初のタイトルをもたらした。退任までの8年間で、リーグ優勝4回、2回の連覇達成、2020年、2023年の天皇杯、2019年のルヴァンカップと7つのタイトルを獲得した。

また三笘薫を始め、守田英正、田中碧、谷口彰悟など現在の日本代表を主軸を担っている選手等を育て上げ、多くの教え子たちを世界各国のリーグに送り出してきた。

クラブの吉田明宏社長はコメントを発表。「2017年からトップチームの監督として、これまで長年にわたりクラブの歴史を築きあげてきたフロンターレファミリーを代表する功労者の一人です。そしてなにより2017年のクラブ初タイトルとなるJリーグ優勝を皮切りに、Jリーグ制覇4回、Jリーグカップ優勝、天皇杯優勝2回と、8シーズンで7つのタイトル獲得を成し遂げたことは、クラブのみならず日本のサッカー界を代表する監督であることを示しています。鬼木監督の情熱と求心力が、選手とクラブの成長に大きく寄与したことは明らかであり、クラブとして最大限の謝意と敬意を表したいと思います」

またクラブの公式Xも退任の発表を伝え、「2017年に監督に就任して以降、8年間で211勝。胸に輝く7つの星は、一生の宝です。監督の熱のある本気の言葉に、選手はもちろん、私たちクラブスタッフも、何度も魂を揺さぶられました。鬼木監督、ありがとうございました」と感謝の意を伝えた。

今シーズン川崎はここまで11勝10分11敗でリーグ10位と低迷。先日のルヴァンカップ準決勝ではアルビレックス新潟と対戦するも2試合合計スコア6−1と完敗し今季の無冠が決定した。

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