レアルに逆転負けのドルトムント 現地紙はヌリ・シャヒン監督の采配が「全てを壊した」と酷評

ドルトムントのヌリ・シャヒン監督 photo/Getty Images

2点リードから5失点

22日(現地時間)に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第3節でボルシア・ドルトムントは敵地でレアル・マドリードと対戦し、2-5で敗れた。

組織的な守備でレアルの攻撃を封じつつドニエル・マーレンとジェイミー・バイノー・ギッテンスがそれぞれ数少ないチャンスをものにしてゴールを奪い、前半を2点リードで折り返したドルトムントだったが、後半に入ってから一気に攻撃のギアを上げてきたレアルに大量5失点を許し、今大会初黒星を喫した。

ドルトムントにとっては非常にショッキングな敗戦となってしまったが、ドイツ紙『Bild』はヌリ・シャヒン監督が55分に行った戦術変更について「全てを壊した」と疑問を呈している。

同監督は55分にギッテンスを下げて代わりにセンターバックのヴァルデマール・アントンを投入し、システムもそれまでの4バックから5バックへと変更。2点リードを守りきるための采配だったが、これによって前半に見せていた前線からの積極的な守備ができなくなり、ドルトムントは自陣ゴール前で長い時間にわたってレアルの波状攻撃をまともに受けてしまったことが敗戦に繋がったというのが同紙の主張のようだ。

シャヒン監督自身は試合後に現地メディアの取材に応じた際、「この試合で採った戦術は機能したと思うか?」と尋ねられると「5失点しているのだから答えは勿論ノーだ。しかし、私はシステム変更が敗因だとは思っていない。そうではなくて我々は試合をコントロールできなかった」とコメント。勝敗に影響を与えたのは別の要素であると主張した。

カリム・アデイェミやジュリアン・デュランビルといったアタッカー陣を怪我で欠いていたため、途中で前線の選手を代えてハイプレスやカウンターの質を維持しながら前半と同じ戦い方を継続することが難しかったという事情はありそうだが、レアルを倒す絶好のチャンスを逃しただけにシャヒン監督の采配は当分議論されることになるだろう。

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