バルセロナ対バイエルンの裏テーマはハンジ・フリック 今夏復帰間近だった男が敵将として古巣バイエルンと対峙

古巣との対戦に臨むバルセロナのハンジ・フリック監督 photo/Getty Images

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かつてバイエルンで三冠達成

23日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第3節でバルセロナと対戦する。

今季開幕前にヴァンサン・コンパニ監督を新指揮官として招聘したバイエルンは、ハイプレスとポゼッション重視のスタイルでゴールを量産し、ブンデスリーガでは昨季王者のレヴァークーゼンらを抑えて首位に立っている。ラ・リーガ首位のバルセロナとの対戦は、バイエルンの真価が問われる一戦となるだろう。

一方、今季バルセロナの指揮官に就任したハンジ・フリック監督にとっても、バイエルン戦は意識せずにはいられない大一番のはずだ。バイエルンで指揮を執っていた2019-20シーズンに三冠を達成しているフリック監督は、トーマス・トゥヘル前監督の退団が決まった今年春頃にバイエルン復帰の可能性が盛んに取り沙汰されていた。
ドイツ紙『Sport Bild』によると、実際にウリ・ヘーネス名誉会長やカール・ハインツ・ルンメニゲ元CEOといったバイエルンの重鎮たちがフリック監督に再登板を打診。フリック監督自身も復帰について非常に前向きで、既に新シーズンに向けた選手編成についても計画を練っていたという。

しかし、昨季途中からバイエルンのスポーツ部門の取締役に就任したマックス・エバール氏は、旧経営陣と関係のない人物を招聘することでクラブ全体の刷新を図りたいと考え、重鎮たちが推し進めていたフリック監督の復帰に難色を示し、その代わりとして当時バーンリーで指揮を執っていたコンパニ監督の招聘を決断。古巣復帰が叶わなかったフリック監督は、バルセロナの新監督に就任することにしたという経緯があるようだ。

そうした今夏のバイエルン首脳陣の動きを踏まえると、今度の試合はフリック監督をめぐる彼らの決断の是非が問われる一戦とも言えるだろう。

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