アーセナルにレッドカードが多すぎるのは自分たちのせいだとシアラー氏「それを変えなければ、優勝争いから脱落する」

ボーンマス戦で退場となったサリバ Photo/Getty Images

すでに3度のレッドカード

前節でボーンマスに0-2と敗れ、シーズン初黒星を記録してしまったアーセナル。現在プレミアリーグでは3位につけているが、首位リヴァプールとは勝ち点4の差をつけられてしまった。週末はそのリヴァプールとの直接対決が控えており、ここでライバルを叩いておかなければ差はさらに広がることになる。

しかし、チームの状態は芳しくない。主将のマルティン・ウーデゴーとエースのブカヨ・サカがともに離脱中で、サカは復帰可能との報もあるものの飛車角落ちの状態となっている。また、前節のレッドカードにより守備の要であるウィリアム・サリバが出場できず、リッカルド・カラフィオーリ、ユリエン・ティンバー、冨安健洋と充実させたはずの守備陣に負傷者も相次いでいる。

アーセナルがレッドカードを受けたのは今季すでに3度あり、10人で戦ったことによる疲労もチームを蝕んでいるようだ。今季アーセナルが勝ち点を落とした試合では、すべてレッドカードにより10人となってしまっている。

ミケル・アルテタが指揮官に就任して以来、アーセナルはプレミアリーグのどのチームよりも多いレッドカードを受けているが、これは自業自得だと元イングランド代表FWアラン・シアラー氏は語っている。『football.london』がコメントを伝えている。

「今季アーセナルはプレミアリーグ3試合でレッドカードを受けていて、獲得可能な9ポイントのうち、わずか2ポイントしか獲得できていない。レッドカードの判定に賛成するか否かにかかわらず、この状況は変えなくてはならない」

「10人で試合に1時間以上も出場し続けることはできない。今週のチャンピオンズリーグのシャフタール・ドネツク戦でも、前半にベン・ホワイトがイエローカードを受けたが、退場になる恐れがあるためハーフタイムで交代した」

「プレッシャーと試合への過剰な興奮が重なって、選手が退場になっているのかもしれない。彼らにはちょっとピリピリしたところがあって、負けるのが嫌いで、うまくいかないときには団結する。そういうところは良いけどね。しかし自分のしていることには規律を守らねばならない。今季始まる前に審判団が各クラブを回ってルールを説明し、何を取り締まるのかを伝えた」

ブライトン戦、マンチェスター・シティ戦の退場は、デクラン・ライスが意図的にボールをピッチ外へ蹴り出したこと、レアンドロ・トロサールがホイッスルが鳴ったあとにボールを蹴り出したことによるイエローカードが原因となっている。シアラー氏が言っているのはそういうことだ。

「他のチームでは起きていないことだから、これはアーセナルの規律違反の問題に違いない。今後はそれを変えなければ。さもないと、彼らはいつの間にかタイトル争いから脱落してしまうだろう」

判定についてはさまざまな意見があるが、アーセナルが判定についてやや甘く考えていたのは間違いないだろう。高い代償を払ってしまったが、教訓を今後に活かせるだろうか。

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