「最高の補強」とされてきたトロサールの評価が下がってきた? PK失敗、退場誘発と精彩欠いたプレイ多し

直近は精彩を欠いたプレイも目立つトロサール Photo/Getty Images

重要な得点も決めているが

負傷が多発し、主将のマルティン・ウーデゴーを筆頭に重要な選手を多数欠いているアーセナル。週末にはリヴァプールとのビッグマッチを控えるが、勝ち点はすでに4離れている状況だ。もし勝てなければタイトルレースに大きく遅れをとることになる。

出場できる選手たちの奮起が期待されるが、10人で戦い続けた疲労からか、選手たちからはあまり元気が感じられない。先日のCLシャフタール戦でも、元気いっぱいだったのはFWガブリエウ・マルティネッリくらいだった。

気になるのはMFレアンドロ・トロサールのパフォーマンスだ。ウーデゴーを欠いた状況で攻撃に違いを生み出せる重要なピースのはずなのだが、ここのところ精彩を欠いたパフォーマンスや、判断の誤りが目につくようになってきた。

第5節のマンチェスター・シティ戦で10人となったのは、トロサールがホイッスルが鳴ったあとにボールを大きく蹴り出してしまい、2枚目のイエローカードを受けて退場となってしまったからだ。試合終了間際までリードを保っていただけに、この退場は本当にもったいないものだった。

第8節のボーンマス戦ではウィリアム・サリバが退場となったが、これはトロサールからの迂闊なバックパスを拾われてしまったことが原因で、結果的に退場を誘発してしまう形となった。そしてシャフタール戦ではPKを失敗。これが決まっていれば、チームはもっと楽に勝てたはずだった。

『THE Sun』のシャフタール戦後のレーティングでは、トロサールの評価はチーム最低の「4」。「ストライカーの背後でプレイをつなぐ素晴らしいタッチもあったが、長距離のパスがゴールに届かず、シュートも外すなど、全体的に調子が悪かったようだ。後半序盤のヘディングシュートはゴールをそれたが、しっかりボールに触れていたことを考えるともっといい結果を出せたはずだった」と、PKを外した以外にも悪いプレイが目についたと綴られている。

アーセナルのファンサイト『Pain in the Arsenal』では、なぜPKをカイ・ハフェルツに蹴らせなかったのかとファンは不満をあらわにしている。第2節アストン・ヴィラ戦では交代後すぐにゴールを挙げるなど、さすがと思われるゴールもあったが、どうもトロサールの評価は落ちてきてしまっているようだ。

これまで重要なゴールをいくつもものにし、ブライトンから2700万ポンドで獲得できたのは「大当たり」「最高の補強」と称賛されていたトロサール。彼が本調子を取り戻すことも、アーセナルが再び軌道に乗るためには不可欠だろう。

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