怪我人続出のアーセナルはリヴァプール戦の4バックをどうするのか サラーvsジンチェンコでは分が悪い

好パフォーマンスをみせていたカラフィオーリもミッドウィークに負傷 Photo/Getty Images

ティンバー復帰の報もあるが

プレミアリーグ第9節で、首位リヴァプールと対戦する3位アーセナル。現時点で勝ち点4の差がついており、ここで負ければ早くもタイトル争いに黄信号が点ってしまう。

守りの中心となるべきCBウィリアム・サリバが前節のレッドカードにより出場不可。しかも守備陣に怪我人が続出しており、リッカルド・カラフィオーリ、ユリエン・ティンバー、冨安健洋を欠いている。守備陣の人数が足りておらず、ガナーズはかなり不利な戦いを強いられることになりそうだ。

『The Athletic』は、この試合でアーセナルの4バックをどうするべきかの考察を行なっている。サリバの代わりとしてヤクブ・キヴィオルは理にかなった選択になるかもしれないが、同メディアは前節で中途半端なパスを出してしまったことが失点に直結した点を不安視している。代替案として、21-22シーズンにそうだったようにベン・ホワイトを中央にスライドさせ、ガブリエウ・マガリャンイスと組ませることを提案している。

また、同メディアはミッドウィークのシャフタール戦では負傷明けのオレクサンドル・ジンチェンコを起用しなかったことは、指揮官ミケル・アルテタがこの大一番を念頭に考えていたからかもしれないと指摘している。しかし同時にサラーvsジンチェンコという図式は、アーセナルのファンに自信を与えるものではないことも指摘されている。ボールを持てる局面ではジンチェンコの存在は大きいが、マルティン・ウーデゴーも不在の状況でアーセナルがリヴァプールを相手にどこまでボールを持てるかは未知数だ。押し込まれる状況になれば、ジンチェンコではサラーを抑えきれない可能性は高い。

シャフタール戦で途中出場した若手のマイルズ・ルイス・スケリーを左にという選択肢もあるにはあるが、まだ時期尚早であろう。おそらく左からキヴィオル、ガブリエウ、ホワイト、右サイドバックにはトーマス・パルティを置くのが現実的な選択肢か。

ただ、『football.london』は前線のブカヨ・サカとともにティンバー復帰の可能性にも触れている。ティンバーが復帰できるとなれば、左でサラーを抑える役割は彼に任せられるかもしれない。

サラーのようなウインガーを抑えたいときこそ頼りになるのが冨安健洋で、実際に彼は左サイドでサラーを抑え切ったこともあるのだが、残念ながら再離脱した冨安も間に合わないようだ。どうしても負けられないこの試合で、アーセナルは不安定な弱点を晒しながら勝利を目指すことになる。

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