トゥヘル監督が就任したイングランド代表 ポッター氏は英国出身監督でもW杯優勝は可能と発言 

これまで数々のプレミアリーグのクラブを指揮したポッター氏 photo/Getty Images

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ポッター氏も候補に挙がっていた

イングランド代表監督にトーマス・トゥヘルが選定されたことについて、グレアム・ポッター氏の発言が話題を呼んでいる。

その発言があったのは『Planet Premier League』の番組にポッター氏が出演した際のこと。

イングランドサッカー協会のマーク・ブリンガムCEOは、今回のイングランド代表監督の候補に、英国出身者が複数人含まれていたことを明らかにしていた。そこで番組内では、その英国出身の候補者の一人と噂されていたポッター氏本人に、CEOの発言の真偽について質問が飛んだ。
ポッター氏は「私は18か月間仕事をしていないし、かなり多くの人と話し合ってきたが、何かを認めたり否定したりする立場にはなりたくない。それは誰にとっても公平ではないと思うからだ」と候補者選びの裏事情を明かすことを拒否。次にトゥヘル監督の選定について聞かれると、「明らかに成功し、多くのことを勝ち取ってきた監督を任命したのは本当に良いことだと私は思う。もしそれが戦略であり、それが基準であるなら、トーマスの記録は輝かしく、チャンピオンズリーグで優勝したこともあるので、これは素晴らしい任命だと思う」と語った。

さらに話はトゥヘル監督がイングランド代表において3人目の外国人監督であることに及ぶ。そして仮に英国出身者が監督に選出されていた場合、主要大会でのタイトル獲得の可否について問われると、ポッター氏は「もちろん」と肯定。続けて監督は実績が全てではないことを示すために、「過去の優勝者を見てみると、スペイン人監督デ・ラ・フエンテはチャンピオンズリーグ優勝監督ではなかったと思う。アルゼンチン代表監督スカローニもだ」と述べ、トゥヘル監督以外に選択の余地があったことを指摘した。

いずれにせよ、長らく主要大会のトロフィーを手にしていないイングランド代表。サッカーの母国としてのプライドが、ついつい監督の出身にまでこだわる所以かもしれないが、トゥヘル監督の選定は、当然優勝を目標とした人選であるだろう。そして、あえて英国出身者を選ばず、実績を重視したことが、協会の本気度の現れではないだろうか。果たしてトゥヘル監督はイングランド代表に栄光をもたらすことができるか注目だ。

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